第7話 一難去ってまた一難
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てるさ」
「というよりも東堂家の交友関係が異常なんじゃない?」
「否定できない!」
てか、お前ら!言っておくけどお前らもその変人コミュニティに含まれてんだぞ?特に俺個人に限ればダントツだからな!?と心の中でつっこんでおく。
「って、あれ?電話だ」
ちぃさんに緊急用と言われて持たされていた携帯電話が鳴り出した。
「もしもし、ちぃさん?」
『あ、朔也。今日これから大事な(・・・)用があるから急いで戻ってきてくれる』
「え、分かった。今から学校出る」
『出来る限り急いでね!』
ちぃさんの急かす声を最後にブツっと音を立てて電話が切れる。
「すまんが俺は用事が出来たんで急いで家に戻る。というわけで事態の収拾はお前らに任せる!トウカ途中まで帰ろう」
「あ、うん」
トウカの手を掴んで走り出す。その後ろから…
「あ、テメ、逃げんのか!」
「サクやん!?丸投げは無しさ!って、ハルまで何逃げようとしてるんさ!?」
「アディオス!トウ!!」
そんなにぎやかな声と何かが広がる音が聞こえたがそのまま外に出てトウカと分かれ道まで来る。
「何とか逃げ切れたか」
「やっぱり喧嘩してたんだ」
トウカがジト目を向けてくるが、気づかないフリだ。
「今日は忙しくてあんまり話せなかったけど、明日はいっぱい遊ぼうぜ!」
「はぁ、なんか無理やり話を逸らそうとして…まあいいか。ちなみにサクヤ君明日休日だよ?」
トウカがさらにジト目を向けてきてとうとうお手上げになった。
「…スイマセン。さっきは助かりました。今後は口に気をつけます」
実際に原因となったのは馬鹿2人なんだが、助けてもらった礼と反省はしておく。でないとトウカの機嫌を損ねてしまう。
「わかればよろしい。って、そういえばサクヤ君急いでるんじゃなかったの?」
許してもらえた様で何よりだが…そういえばそうだった。
「サンキュー、すっかり忘れてた。じゃあなトウカ!」
「さよなら。気をつけてね!」
「おう!」
トウカの挨拶を背に受けて走って家に向かう。たどり着いたのは先程の電話からそう時は経っていなかったがついたときにはちぃさんは準備が出来ているようで黒いコートを着ていた。
「ただいま」
「おかえり。ハイ、コレに着替えてね」
と黒い服っぽいものの一式を渡された。
「わかった。すぐ着替えてくる」
「あと、危なからあまり邪魔になるようなものは持っていかないようにね!」
服を抱えて階段を上っている俺の背から聞こえた声に若干ではあるがいやな予感がした。
「危ないね…そういえばこの間ハルから『黒鍵』とか言う試供品の装備渡されたっけ?」
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