暁 〜小説投稿サイト〜
提督はBarにいる。
磯風に教える、提督流オトコ飯・3
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られたんだ」

「ほうほう」

「だがなぁ、婆ちゃんがとんでもねぇ飯マズでなぁ。肉を焼けば表面丸焦げの中身は生焼け、味噌汁には3回に1回出汁を入れ忘れる、腹を壊すなんてしょっちゅうだった」

「それは……よく生きていたな、司令」

「あぁ、頑丈なのは本当に親に感謝だよ。そんで、婆ちゃんには任せておけねぇと俺が自分で飯を作るようになったのさ」

 まぁ、途中からは料理自体が楽しくなってきたってのもあるが。

「お、そろそろ良いんじゃねぇか?」

 カブに竹串を刺して、煮え具合をチェック。竹串はスルリとほとんど抵抗もなく刺さる。OKだな。

「んじゃ、鍋に鶏肉を戻して牛乳、中華スープの素を入れてよくかき混ぜて全体を馴染ませてくれ」

 ここで一旦味見。塩気が足りなかったら塩、胡椒で調整。味が決まったらカブの葉を加えて弱火でコトコト煮込む。葉に火が通ったら水溶き片栗粉でとろみを付けて、仕上げにごま油を加えて香りを付ければ完成だ。

「さぁ出来たぞ、『中華風クリームシチュー・鶏カブスープ』だ。熱いから気を付けて食えよ?」

 俺から器を受け取った磯風は、ふぅふぅと息をふきかけつつスプーンを口へと運ぶ。

「どうだ?鶏肉のダシも利いてて美味いだろ?」

「うむ、これなら私でも出来そうだ」

「よし、お次は味噌汁を作るぞ」

「み、味噌汁だと!?難しいんじゃないのか……?」

「任せろ、今から教えるのは出汁の要らねぇ味噌汁だ」



《出汁いらず!?の味噌汁2種!》※分量2人前

(とうもろこしの味噌汁)

・とうもろこし(生):1本※無ければスイートコーンの缶詰1缶

・水:適量

・味噌:適量 


(アサリのミルク味噌汁)

・アサリ:1パック(200g位)

・水:250cc

・牛乳:250cc

・白味噌:適量

・アサツキ:適量

・バター:お好みで



 さて、作っていこう。まずは摩訶不思議なとうもろこしの味噌汁から。生のとうもろこしは皮と髭を綺麗に取り除いたら、根本の茎を落として4等分に切る。

 鍋に水を入れ、ぶつ切りにしたとうもろこしを入れて火にかける。

「し、芯ごと茹でるのか!?」

「そうだ。不思議なモンでな、実からは甘味が出るが芯の部分からは香ばしい独特の出汁が出るんだよ」

 缶詰のスイートコーンを使う場合は、缶の汁ごと入れよう。とうもろこしを暫く煮て、水が濁ってきたら味をみる。汁からとうもろこしの甘い味がしていたらOKだ。一旦火を止め、味噌を溶く。味噌は出来たら赤味噌と白味噌を半分ずつ混ぜ合わせた方が美味いぞ。

 味付けをしたら生ワカメなどの好みの具材を入れてひと煮立ちさせれば完成だ。

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