第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第16弾 作戦(オペレーション)コード 『/(スラッシュ)』
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「まあ、死ぬつもりなんて微塵も無いけどな!」
俺は苦笑しながらそう言い、ハヤブサを勢いよく発進させた。
ハヤブサはエンジンの音とともにスピードを上げていく。
俺はゆりかもめの路線に沿ってバイクを走らせて行く。
そして台場に入り、台場駅を通り過ぎてあっと言う間にレインボーブリッジへと到着した。
なんてたって150km/hで飛ばしてたからな。
そこからレインボーブリッジの有料道路へと侵入していく。
そこは、何故か渋滞していた。
不審に思いながらも先に進んでいくと上空から何かが落ちて来た。
「……?!」
上空から降ってきたそれは、落下地点の近くにあった乗用車数台を吹き飛ばした。
俺は砂塵が開けると同時に目を見開いた。
降ってきたのは、水蜜桃の狩るP・A・Aだったのだから。
硬直の解けた俺は、急いで横転した車へと駆け寄る。良かった、乗ってる人達に怪我は無いみたいだ。
乗っている人達を車外へと救出した俺は即座に避難誘導へと移った。
なんとか全員避難したようで、人は見当たらなくなった。
この間、奴に動きは無かった。
俺はベレッタを片手にP・A・Aに近付いて行った。
あの機体、先ほどな事で分かったが短時間であれば飛行可能らしい。
そう考えると先程のは海面から飛んできたのか。
そんなことを考えている俺の目の前で突然、P・A・Aが動き始めた。
そして2基のM60がこちらへと向けられ、放たれた。
慌てて俺は車の陰に隠れる。
M60は車の窓ガラスを破り、扉を貫通して来た。
俺は地面に伏せ、車の下に潜り込む事で攻撃をやり過ごした。
どうやら奴は俺の事を探しているらしい。
ベレッタに武偵弾炸裂弾を装填すると、水蜜桃から死角になる位置へと出た。
そこからそっとP・A・Aを狙う。
この距離からの炸裂弾なら……?!
俺が構えると同時に無数の7.62mm弾が降り注いできた。
再びスローモーションになった視界の中で、自身に当たりそうな弾丸を紙一重で躱し、車の影へと戻る。
チッ……! さっきのは罠だったって訳か。
内心舌打ちをしながらも次の策を講じる為に頭を働かせる。
するとサイレンの音が聞こえてきた。
???この音は警察車両だな。
恐らくレインボーブリッジの封鎖に来たんだな。
すると水蜜桃の駆るP・A・Aが都心へと向けて進み出した。それもかなりの速度で。
コイツ、逃げるのを兼ねて攻撃を開始するつもりか!?
俺は急いでハヤブサの元へ駆け寄る。
そのままハヤブサを起こすと跨った。
再びエンジンを掛けると、そのまま発進させる。
しかし、目
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