暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第16弾 作戦(オペレーション)コード 『/(スラッシュ)』
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音をお姫様抱っこで抱えて、側にあったコンテナの裏に隠れ難を逃れた。

 次にどうするべきかを考えていると再びM60の銃声が轟き始めた。
 乱射してやがる! 倉庫(ここ)ごとやるつもりか! 
 俺は凛音を抱え直すと急いで外へ出る。そして振り返ると、倉庫が倒壊し始めあっという間に崩れ去った。

 そして舞っていた埃が晴れると、奴が、奴の乗るP・A・Aが立っていた。
 すると水蜜桃はどういうわけか海の方へと進んで行く。
 ……まさか?! 
 そう気付いた時には遅かった。

 奴の駆るP・A・Aはホバー推進を採用していた。
 つまり、海を滑っていくつもりなんだ。
 ここから出すとどんな被害が出るか分からない。
 それなのに奴を出してしまった。マズすぎる……! 
 俺の直感が、俺の仮説が、そう告げる。

「……クッ!」

 俺はインカムを起動する。

「マキ! 聞こえる?」

 ノイズの後マキの声が聞こえて来た。

『聞こえるよ! やっと繋がった。どうかしたの?』
「奴が台場に移動した!」
『え、どういう事?』

 俺はここで立てた仮説を話す。

「恐らくだが、奴はレインボーブリッジを経由して都心に向かうんだと思う」
『それって???』

 俺は仮説の核心部分を口に出した。

「???都心で暴れるつもりだ」

 恐らく今の奴ならそうすると思う。
 1番被害が出せて尚且つ国1つを混乱させられるからな。

『暴れるって……そんな武器あるの?』

 マキが半信半疑と言った感じで尋ねてきた。

「奴は今P・A・A(ピー・エー・エー)を使用している」

 インカムの向こうからマキの驚く声が聞こえた。

『P・A・A?! もしかしてあの機動兵器の事?!』
「ああ。にわかに信じられないと思うが本当だ」
『武装は?』

 焦った声でマキが聞いてきた。

「内臓武装までは分からないが都市を混乱させるほどの武装を積んでると仮定してる。現状確認できたのは、M60が2基」

 俺は会話をしながら凛音を安全な場所へと運ぶ。

「凛音の位置特定出来る?」

 俺は運びながら聞いた。

『一応こっちからは特定出来てるけど』
「凛音の回収……頼んだよ」

 俺は凛音を降ろすと壁に寄りかかるように座らせた。

『分かったけど……シュウ君はどうするの?』
「俺は今から奴を追いかける。凛音を回収してから合流してくれ」

 俺はそう告げると、転がっている自転車を起こして跨り漕ぎ出した。
 自転車を漕ぎながらインカムと携帯を片手で繋いでいく。
 そして電話をかける。
 8コール後電話が繋がった。

『……もしもし?』
「武藤、今何処にいる?」

 電
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