第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第16弾 作戦(オペレーション)コード 『/(スラッシュ)』
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かを見せて。
……アレ? 全部力があれば救えた……のか?
今更ながらそう思える出来事ばかりだ。
今の俺にはその力があるって言うのか?
……そうか、そういう事か。分かったよ。使ってやるよ。
だから、見せてみろよ。お前の???バーストモードの俺の力を!!
瞬間、意識が現実へと戻った。
そして、俺は既にバーストモードになっていた。
???これなら、行ける!!
そう確信した俺は、左袖からトンファーの代わりに隠し刃として仕込んでおいたタクティカルナイフを、左手に滑り込ませ握る。
同時に右手のベレッタを3点バーストで水蜜桃目掛け発砲した。
「???銃弾捌き???ッ!」
俺は左手でナイフを振るった。
そしてバーストモードによってスローモーションになった視界の中で、横向きに振るった刃が9mm弾を捉える。
そして、刃は弾丸を切り裂いていく。
その途中で手首を反時計回りに回した。
それにより切れた銃弾は動く向きを変え、凛音には当たらない別々のコースを進んでいった。
同時にベレッタから発射された9mm弾が水蜜桃の右肩に2発当たる。
そして駄目押しの3発目が相手の銃口へと入る。
相手の銃口の動きを予測して撃つ技。
これに敢えて名前を付けるなら???銃口撃ち!
肩と銃を撃たれた水蜜桃は、体勢を軽く崩した。
「マジかよ……。防御と攻撃を同時に行うとか。だが、こいつはどうするかな?」
驚いた表情の後再び不敵な笑みを浮かべた水蜜桃は、懐から取り出したスイッチを左手で押した。
すると周囲のコンテナのいくつかが開き、中から巨大な何かが出てきた。
「なんだ……あれ……!」
俺はあまりの事に息を呑んだ。
そして5つのパーツ構成のそれは水蜜桃の背後で組み上がっていく。
「さあ、こいつを止められるかな!!」
それは正しくロボットとでも形容できるもの。
俺はこれを知っている。
「Personal……Arsenal……Armor……!!」
「その通りだ。よく知ってるな。因みにコイツはうちの技師が単独で作り上げたオリジナルだ」
『Personal・Arsenal・Armor』とはその名の通り個人運用を想定して作られた強化スーツ。
アレはArsenalという意味の通り工廠、つまりは武器貯蔵庫としても機能する。
因みに略称は単語の頭文字を取った『P・A・A』となる。
マズイ……詳細が分かっていても対応策が無い……!
俺が対応策を構築していると水蜜桃はそれに乗り込み、腕部と思しき部分についたM60を向けて来た。
反射的に俺は凛
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