暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第15弾 過去との交錯
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けよ」

 降参という事で俺は凛音にそう言う。

「そういうと思った」

 ニッコリしながら答えた凛音は、リビングへと戻って行った。
 溜め息を吐いた俺は、左腕を額へと持ってくると、そのまま眠りに着いた???





 深夜に目が醒める。理由は寝汗だ。それも尋常じゃない程の量の。
 (うな)されていたのかもしれない。
 シャワーでも浴びようかと起き上がる。

 ここで俺は自分の置かれた状況に気がつく。
 周囲を女子に囲まれているのである。
 何処と無く部屋の中が甘く感じる。
 オイオイ……マジか。
 勘弁してくれよ……。

 自分が寝ているベッドとは反対側にある二段ベッドの下段に目をやる。
 そこには穏やかな顔で眠っている凛音がいた。
 こうやって見るとやっぱし可愛い……人の寝顔を見ながら何を思ってるんだ俺は! 

 あそこに凛音が寝ているということは、上段に寝ているのは歳那だな。
 あの2人は仲が良く、本人達曰く女子寮の部屋も2人で住んでるとの事。
 で、俺の真上はマキで決定かな。

 そう結論付けた俺は、そっと寝室から抜け出す。
 そして、自分の部屋へと入り着替えを取ると、そのままシャワー浴びて自分の部屋のベッドで眠りについた???





 翌日の早朝。
 防弾制服を身に纏った俺は、看板裏へとやって来た。
 そこに1人の足音が近づいて来る。
 俺は振り向きながら言葉をかける。

「来たね」

 俺の視線の先にいるのは???マキだ。
 家を出る時マキの携帯にメールを入れて呼び出し、時刻を指定したが???1秒のズレもなく現れたよ。

「話って何?」

 早速マキは本題に入ろうとする。

「それはね???っと、本題に入る前に」

 俺は左右の腰にあるホルスターからDEを抜き、マキの後ろにある木と看板の上に向ける。

「出てこいよ。怒ったりしないから」

 すると、木の陰から凛音が、木の上から歳那が姿をあらわす。

「え? 歳那が凛音と同じところにいた? じゃあアレは???」

 少し予想外の状況に俺は眉をひそめる。
 すると看板の上に人影が???って、飛び降りてきた?! 
 唖然としていた俺は即座に受け止める体勢に移ろうとした。

「……あ」

 どういうわけか俺は、バランスを崩してしまい背面から地面へと倒れて行く。
 そして、上から落ちてきた奴が俺に衝突した。
 その後俺は、地面へと叩き付けられる。

「ゴヘッ!」
 自身に掛かった重力加速度に、結構な高さから自由落下を行い速度の付いた奴の勢いもあり、結構な衝撃をもらった。

「シ、シュウ君?!」

 マキの声に頭を抑えながら目を開ける。


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