暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第15弾 過去との交錯
[2/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
けだ」
「……嘘つけ。どうせ、10年前と同じ事しに来たんだろ?」
「あんなに物騒な事は……一概にないなんて言えないな」

 その言葉に、物凄い腹立たしさを感じる。

「それはそうと???お前、ちゃんと刀振るえるようになったか?」
「……」

 俺は黙り込む事しか出来ない。

「期待外れかー。なんか面白く無いなお前」

 ???プツリ。俺の中で何かが切れた。
 それと同時に俺は、縛られていない腕でベレッタを向ける。

「無駄よ」

 夾竹桃がそう言うと同時に俺の体は動かなくなる。
 正確には動けなくなった(・・・・・・・)

「……?!」

 よく見ると辺り一面にワイヤーが張り巡らされている。
 下手に動くと何処かがちょん切れる。
 見落としてた……! 

「こんな初歩的なことに気づかないとはなぁ。お前もだいぶ落ちぶれたな」

 そう言って水蜜桃は笑った。
 そして、M134を俺に向ける。

「???ここで死ねー!!」

 M134が火を吹いたと同時に俺の周りのワイヤーが切断された。
 俺は行動可能な事を確認すると、急いで伏せて攻撃を回避した。

「チッ、誰だよ邪魔したのは?」

 銃撃が止むと同時に水蜜桃が口を開いた。

「私だよ」

 刀を両手に握ったマキが答えた。

「邪魔しなければ死なずに済んだのにな」

 水蜜桃は銃口をマキへと向け直した。

「馬鹿、止めろマキ! 早く逃げろ!」

 だが、マキは逃げようとしない。

「まずはお前からだ!!」

 水蜜桃は引き金(トリガー)を引いた。

「……?」

 しかしM134は動かない。

「???その銃ならもう動きませんよ」
「……誰だ!!」

 マキの背後から新たに人影が現れる。
 それは、セミロングに整えた黒髪を一つ結びで纏めた少女。
 背丈はマキより少し低い位である。
 左手には鞘に収まった日本刀を持っている。

「……凛音!」
「騒がしいから来てみたけど???何してたのかしら」

 彼女は沖田凛音。
 鑑識科(レピア)所属のAランク武偵。
 去年、俺達と4対4(カルテット)の時にチームを組んだ奴の1人。
 確か、名前の通り沖田総司の子孫だとか。
 その影響か刀の扱いに慣れており、剣技に優れている。

「なんだ、お前?」
「通りすがりの武偵よ」
「このッ!」

 再び水蜜桃は引き金を引く。
 しかし、先程と同じくM134は沈黙している。

「この、動け!」
「言いましたよね、その銃はもう動かないと」

 水蜜桃の姿を見ながら凛音は冷静な口調で言う。

「何でだ! 何したんだ!」
「何って???」
「???その銃
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ