第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第15弾 過去との交錯
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けだ」
「……嘘つけ。どうせ、10年前と同じ事しに来たんだろ?」
「あんなに物騒な事は……一概にないなんて言えないな」
その言葉に、物凄い腹立たしさを感じる。
「それはそうと???お前、ちゃんと刀振るえるようになったか?」
「……」
俺は黙り込む事しか出来ない。
「期待外れかー。なんか面白く無いなお前」
???プツリ。俺の中で何かが切れた。
それと同時に俺は、縛られていない腕でベレッタを向ける。
「無駄よ」
夾竹桃がそう言うと同時に俺の体は動かなくなる。
正確には動けなくなった。
「……?!」
よく見ると辺り一面にワイヤーが張り巡らされている。
下手に動くと何処かがちょん切れる。
見落としてた……!
「こんな初歩的なことに気づかないとはなぁ。お前もだいぶ落ちぶれたな」
そう言って水蜜桃は笑った。
そして、M134を俺に向ける。
「???ここで死ねー!!」
M134が火を吹いたと同時に俺の周りのワイヤーが切断された。
俺は行動可能な事を確認すると、急いで伏せて攻撃を回避した。
「チッ、誰だよ邪魔したのは?」
銃撃が止むと同時に水蜜桃が口を開いた。
「私だよ」
刀を両手に握ったマキが答えた。
「邪魔しなければ死なずに済んだのにな」
水蜜桃は銃口をマキへと向け直した。
「馬鹿、止めろマキ! 早く逃げろ!」
だが、マキは逃げようとしない。
「まずはお前からだ!!」
水蜜桃は引き金を引いた。
「……?」
しかしM134は動かない。
「???その銃ならもう動きませんよ」
「……誰だ!!」
マキの背後から新たに人影が現れる。
それは、セミロングに整えた黒髪を一つ結びで纏めた少女。
背丈はマキより少し低い位である。
左手には鞘に収まった日本刀を持っている。
「……凛音!」
「騒がしいから来てみたけど???何してたのかしら」
彼女は沖田凛音。
鑑識科所属のAランク武偵。
去年、俺達と4対4の時にチームを組んだ奴の1人。
確か、名前の通り沖田総司の子孫だとか。
その影響か刀の扱いに慣れており、剣技に優れている。
「なんだ、お前?」
「通りすがりの武偵よ」
「このッ!」
再び水蜜桃は引き金を引く。
しかし、先程と同じくM134は沈黙している。
「この、動け!」
「言いましたよね、その銃はもう動かないと」
水蜜桃の姿を見ながら凛音は冷静な口調で言う。
「何でだ! 何したんだ!」
「何って???」
「???その銃
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