箱舟マクシム 起動
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イパーは思い出す。
ワイパーは神の社へもう一息というところでエネルの神の裁きで不意を突かれ敗北したことを
「クソッたれが、エネルの野郎……!最初から俺なんざ眼中になかったってことかよ……!」
ワイパーは呪う。
エネルの攻撃を一撃受けただけで敗北した自分自身の弱さを呪った。
同時に、先程からこの場を酷く懐かしく思う自分がいることに気付く。
戦闘の影響により少しばかり遺跡は壊れているが、この場所を自分は知っている気がしてならなかった。
「まさか、この場所が、俺達の故郷なのか……?」
ワイパーは覚束ない足取りで前へ進み、遺跡の隅々を見渡す。
「黄金都市シャンドラ、それがこの場所の名前よ」
「……!」
黄金都市シャンドラ、この場所が俺達の先祖の故郷……
ロビンの言葉にワイパーは瞠目し、涙を流す。
漸く敬愛すべき先祖達の故郷へ辿り着くことが出来たのだ。
「……いや、ちょっと待て。エネルは!エネルの野郎はどうなった!?」
「今は、船長さんとアキトの2人がエネルに止めを刺しに向かっているわ」
ワイパーは余所者の力など最初から借りるつもりなどない。
どこの誰だか知らないが、エネルを倒すのは自分だ。
ワイパーは酷く傷付いた体を引きずり、エネルの下へと向かおうとする。
そんな満身創痍のワイパーへと一人の神兵が不意に襲い掛かった。
しかし、銃声と共にその神兵は崩れ落ち、一人のシャンディアの戦士がワイパーへと駆け寄った。
「ワイパー、無事!?」
「馬鹿野郎、ラキ、何故、此処に来やがった……!」
戦闘を放棄したラキが何故、此処に……!?
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょう、ワイパー!」
「アイサがワイパー以外の声が消えたって言ってたから、急いでこの場に駆け付けたのよ!」
ラキはワイパーの肩に腕を回し、支える。
「……どうやらお前はこの場に神兵達も呼び寄せちまったようだぜ、ラキ」
「戦う覚悟はとっくの前にできてるわよ、ワイパー」
説得は無駄だと理解したワイパーは満身創痍の体に鞭を打ち、武器を構える。
ルフィ隊が狩り損ねた神兵数十人とワイパーが倒したはずの神兵長ヤマ、そして最後の神官である空番長ゲダツがこの場に集結していた。
「アイサの奴はどうした?」
「アイサは安全な場所に置いてきたわ」
そうか、と少し安心した様子でワイパーは燃焼砲を構える。
それを合図に、神官達がワイパー達に襲い掛かるも、3人の男達が神官達を横から殴り飛ばし、その場に乱入した。
「手を貸すぜ、兄ちゃん達」
クリケット、マシラ、ショウジョウの3人がワイパーの助太刀に
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