暁 〜小説投稿サイト〜
Truth of Mind
旅立ち
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うが、どうしても冴夢からすると不安心が出てきてしまう。
とりあえず話さないは話さないで逆に変な空気になるので、とりあえずの返事で答える。

「…あぁ。呼び捨てで構わない。そっちの3人とは既に知り合いで?」
「うん!ほらほら、自己紹介しないと!」

紗羅がそう言うと、次々と自己紹介を始める。

「そうね、初めまして、怜那(れいな)よ、よろしくね」

次に話しかけたのは、金髪の女の子だ。
その割には意外と真面目そうで、あまり悪い人の感じはしないような。
髪は長く伸ばしており、膝の丈くらいの先程とは違う、薄めのピンクのスカートを履いている。頭にはスカートと同じような色のピンクに黒いリボンのようなものが付けられた帽子。
女子力という意味ではファッションセンスから溢れ出てる感もある。

「次は俺だな!俺は拓郎(たくろう)だ!よろしくな!」

その次は肥満t(ry
ゲフンゲフン、ぽっちゃり(の領域を通り越している訳でもない)系の男の子だ。
多分ここにいる誰よりもガタイがいい。
黒のTシャツに黄色のズボンと、至って普通の格好だ。
髪も決して長くないので、どっからどう見ても男である。

「えと…僕、ですよね…初めまして、(とおる)と言います…よろしくお願いします」

その次はいきなりテンションに差が出来てる…コミュ障かという感じの子だ。多分男だ。多分。
如何せん薄めの茶色+長めの髪+この性格、女に間違えられかねない。
首からカメラをぶら下げていて、白のシャツに抹茶色のベストを上に着る。
ズボンはシンプルに落ち着いた深緑の長ズボン。印象としてはこの子が1番落ち着いている印象を受ける。

「さて、それぞれ自己紹介も終わったところで…」

透が紹介を終えるといきなり博士が口を開く。

「予定通り、みんなには最初のポケモン、言わばパートナーを3匹用意した。この中から1匹ずつ選んでくれ」

そう言って博士は3匹のポケモンをボールから出す。

「君たちから見て右からフォッコ、ケロマツ、ハリマロンだ」

どうやら右の赤いきつね(うどんが入っているあれではない)っぽいのがフォッコ、真ん中の水色カエルみたいで首にモコモコが付いてるのがケロマツ、1匹だけ二足歩行で針で刺してきそうなやつがハリマロンだ。
とは言ったものの、当然冴夢の興味はこの3匹にはない。
仕方ない、選ぶか…と思ったその時だった。

「あ、そうだ冴夢くん。君にはこのボールを渡してくれと、お母さんから頼まれたんだ」

そう言って、博士は冴夢にひとつのボールを手渡す。
親からの…?そう思った瞬間、少しの期待が過った。まさか、と…
でもすぐにその考えはありえないものだと自分に言い聞かせた。世の中そう上手くいかない。どうせ中
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