二十人目
SYMPHONY OF DESTRUCTION
二話
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じいさんの頼みだからよ。
こんな遠くまで来て、魔人に敵う狩人探しをしてたが…
野郎見てたら、もういいか…って気になっちまってな。
酒飲みに酒場へよ。
んで、チビチビやってた時だ。
ネエちゃんを五、六人はべらして、奴も飲んでたよ。
事の始まりは…
チンピラ狩人の一言からだった…
おいおい…
鬼の字ぃ…
化けもん狩り断ったんかいのう?
ほんまの話、ワレは腰抜けのカスやけん。
しゃあないのう。
え?
先輩、コイツそんな弱いんスか?
惚れた女も守れんで、死なせてもうて…
それを理由にの…
まともな狩りできません…みたいな顔してのう。
女を横つけて遊んどるクソじゃけん。
忘れるためじゃ言うて、逃げとるアホじゃ…
昔、なんかあったんだろうがな。
聞いてた女達はキャーキャー騒いでたが、奴は黙って飲んでたよ…
あのクソ女も、腕のないもんじゃけん。
わしの嫁になっちょったら…
死なんですんだのにの〜
その瞬間ゾクっとしたぜ?
関係ねえと思って飲んでたんだけどよ…
奴の空気がフワッとなってな…
やっぱり奴も化け物だ…
そう確信したよ…
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