暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第14弾 〜G and H(『武力』と『理力』)〜
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の? 
ほんと世の中世知辛くなったね。

「ところで、あなた名前は?」
「おっと、これは失礼。自分は樋熊シュウヤです。以後お見知り置きを」

 俺は手を胸に当てお辞儀する。

「初めまして。そして、さようなら。私はメヌエット・ホームズ。ホームズ4世ですわ」

 ???ナイス・トゥー・ミート・ユー・アンド・グッド・バイ???だって? 
 何が好きで会って直ぐの人間にサヨナラされなきゃいけないんだよ。
 あれ? ていうかここ7m半の距離じゃん。
ここにいるってことは、あれの弾必中じゃん。
 しかもご丁寧にスコープまで覗いてるよ、メヌエットさん。





 ???パウッ! 





 俺は音と同時に上体を逸らす。
 俺は視界に映るであろう銃弾に意識を集中???あれ? 
 銃弾が飛んでこない? 
 俺は元の姿勢に戻る。

「あの体勢で避けるのはあまりオススメ致しませんわ」

 メヌエットはそんなことを言ってくる。何食わぬ顔で。
 訳がわから……あ、あの銃まさかだけど……。

「それ空気銃か?」
「ええ。R/I電池(ラジオアイソトープ)でポンプの空気圧を変えられるので殺傷力もあります」

 ええ……。なんてもん持ってやがる……。

「で、本日のご用件は何で?」

 おっと、色々ありすぎて忘れてた。

「アリアから手紙を預かって来たから届けに」

 俺は制服のブレザーの内ポケットから、手紙を取り出しメヌエットに渡す。

「ふむ、確かにこれはお姉様の文字」

 そう言ったメヌエットは、手紙に目を通し始めた。
 2分ほどしてから、顔を上げた。

「30分程時間を頂いてもよろしくて?」
「なんで?」
「お姉様に返事を書くので渡していただきたいのです」

 ああ、そういうこと。

「構わないよ」
「そう、では宜しく。それと???」
「?」
「先程から敬語の時とそうでは無い時が混ざっていますがその理由は?」
「流れ? 俺にもイマイチよく分からん」

 正直なところ、『挨拶はしっかりと』がモットーだから挨拶しっかりやったけど、それ以外はね。

「まあいいですわ」
「それより、この部屋で待機してても良い?」
「構いませんわ。この部屋にそもそも男性を入れている時点で特例ですので」

 そーなのか。そいつは少し名誉なことだな。
 俺は体育座りで壁に背中をつけて待つことにした???





「これをお願いしますわ」

 30分程体育座りをしていたため痛めてしまった体を無理に動かし、俺はメヌエットの差し出した封筒を受け取る。

「はい、確かにっと」

 俺はその手紙をブレザーの内ポケットへと仕舞う。

「俺はそろ
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