暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第14弾 〜G and H(『武力』と『理力』)〜
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常的に銃を撃つ人物。そして、お姉様が寄越したと考える所から、お姉様と同じ武装探偵ですね」

 俺の方を見ないで正解を言った。しかもドンピシャで。

「まあ、元から推理できていたので、合っている問題の答え合わせのようなものですけど」

 なんか……アリアの声を録音したテープを鮮明にして聞かされてるみたいなんだけど。
 でも、若干だがアリアより声が低い……かな? 

「身長は170〜175、といったところでしょう。訓練はされているがあまり筋肉質では無い様子ですね。恐らくですが意図的にそうしている。そして、体重は65キロ前後」

 ……俺の身長は174.0。体重は65.5。ジャストミート。
 ていうか、さらっと人のプロフィール当てないでいただきたいね。

「全て推理して導き出したんだよな?」
「ええ、初歩的な推理なので」

 初歩的ね〜。強ち間違いでは無いけど。

「どうせなので、私が何故あなたのプロフィールを言い当てたのか???小舞曲(メヌエット)の如く、順を追って話して差し上げます」
「いや、その必要は無いね」
「……あなたは既に、私がどこから推理するために必要な情報を手に入れたか分かっているのですか?」

ある程度は……ね。

「ああ。職業に関して当てられたことについては、言ってた通り『匂い』を材料として推理していた。これは普通の人でも答えられる」
「はいそうです。あなたの言う通りです。では、身長や体重は何を推理の材料にしたとお考えで?」

 そこだよ……。心当たりはあるけどな。

「……廊下だ」
「廊下がどうしたのですか?」
「廊下を歩くときにやけにミシミシ言っていた。恐らくだがその音を使っていた。そして、あなたは階段からこの部屋までの距離も分かっている。それを踏まえた上で行くと、ここまで歩いて来る人が発する情報を推理材料としていた。違います?」
「ご名答です。今のであなたがどの様な人物か大体分かりました」

 そういうと、きこッ……と車椅子をゆっくり回転させてこちらを向いた。
 その見た目は、アリアを金髪碧眼にしたらこんな感じのなんじゃ無いのって感じの見た目をしている。
 途中で変色しただけで、そもそもアイツはこういう色か。……なんでそう思ったんだ? 

 でも、この子の目は物忘草色(セルリアン)。しかも、肌がアリアより白い。後で経歴でも洗ってみよっと。
 それは置いといて……服装はなんというか、ゴシックロリータのようなものだ。

「あなたの探偵面は優秀な部類ですね」

 そう言った彼女の手元に俺は視線を注ぐ。
 その手には古いイギリスの軍用ライフル(リー・エンフィールド)を持ち、銃口をこちらに向けている。
 どいつもこいつも、なんでそんなに物騒な物持ってん
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