第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第14弾 〜G and H(『武力』と『理力』)〜
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……強いやつと戦う?
「そんな事のためにコイツはやられたってのか?」
「そうだ」
こいつの言葉からは他に何も感じられない。こいつは純粋に思っている事しか言ってないんだ。
「で、お前が望む強い奴???ってのはどういう奴なんだ?」
駄目元で問いかけてみる。
「そうだな???例えばお前みたいな奴だな」
……俺?
「どういう意味だ?」
「お前が『人間戦車』の樋熊シュウヤだろ?」
こいつ、知ってやがるのか?
「そうだったとしたらどうする?」
「隠さなくても良いんだぜ? ???お前の情報は全て知っている」
チッ……掌握済みかよ。
「そうだ。俺が『人間戦車』の樋熊だ」
俺はホルスターからベレッタを抜きながら返した。
「で、結局俺をどうするんだ?」
「まずはフォースと戦らせて、お前がどのくらいなのかを見せてもらう。フォース」
「分かったよ、サード」
そう言って、フォースと呼ばれた少女は手にした剣を振るった。
俺は、右肩を時計回りに回して縦に振られた刃を紙一重で回避し、一歩下がって間合いを開いた。
「ふーん、これを避けるのか。でも、こんなの序の口だから当たり前か」
避けられて当然といった感じてフォースは呟いた。
普通は避けられませんけど。
その時、何気なく違和感を感じた。
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そして、制服の右袖に目を向ける。
……防弾制服が切れてる。
TNK繊維を用いているため、刃物でも切れないこの服が。
「どんな切れ味してるんだそれ?」
「今見たまんまだよ」
それ、最初の攻撃避けられなかったら俺真っ二つだったじゃん。
気持ちを切り替えながら、俺は右手に持ったベレッタをフォースに向けて連射する。
「銃撃なんて非合理的ぃ」
そういったフォースは動かない。
……何が非合理的なんだ?
俺の疑問の答えは直ぐに出た。
フォースへと直撃した9mm弾は全て地面へと落ちた。
そしてフォースは何事もなかったかの様に襲いかかってきた。
「言ったでしょ? 非合理的だって」
俺は左へと飛びながら攻撃を避ける。今度は俺のいた地点にクレーターができる。
どうなってんだコイツら。到底人間にはできないことしてやがる。
俺は体勢を立て直し、銃を仕舞う。
あのプロテクターに銃が効かないと分かった以上、銃は無用の長物。そして、無駄な事はしないという事を表すためでもある。
そして、背中に差した2本の逆刃刀を抜きフォースへと向かって行く。
俺の意図を理解したらしいフォースも同様に向かって来た。
俺とフォースは斬り合った。
しばらく
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