暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第13弾 〜Happening≠Finishing(連続する災難)〜
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たやつは!」

 その言葉の後、暗闇から人影が現れた。

「私だけど」

 ???女?! それも成長期真っ只中といった感じの少女だ。
 その少女は闇に溶け込むようなマッドブラックと、闇に怪しく浮かぶ蛍光ブルーをの塗装を所々に施したプロテクターを着用しており、目には半透明の赤ヴァイザーを掛けている。

 その右手には、日本刀というよりは西洋刀剣に近い感じの刀を握っている。
 ただ、それは普通の刀ではなさそうだ。どう見ても長さが彼女の身長???1・5メートル程ある。
 さらに鎬や樋の部分には、筋のようプロテクターと同じ傾向ブルーの発光が見られる。

「お前がやった……のか?」

 俺は半信半疑で尋ねる。

「そうだよ」

 彼女は悪びれる様子もなく、普通に会話するかのように言った。

「何故こんなことをした?」

 俺は冷静さを保ちながら問いかける。

「サードがやれっていうから」

 ???サード? 誰だそいつは? 

G(グレード)20とか言ってた割には呆気なかったな」

 突然上から声がした。
 思わず俺は上を見上げた。
 そこには、屋根の上に立つ人影があった。

「誰だ?」

 俺が問いかけたが返事はない。代わりに、別の台詞が飛んできた。

「フォースにも勝てねぇようじゃ相手にもならねぇな」

 さっき、G20とか言ってたよな。
 そもそもG(グレード)とは超能力者(ステルス)の強さを表す値。
 この数字が大きければ大きい程、超能力者としては強い。

 そして、屋根の上にいる人物はあの少年のことを言ったはず。
 つまり、今倒れていた少年は超偵。
 そして、そこにいるフォースという少女は恐らくだか、手にした刀一本で強者の部類に入る超偵をここまで叩きのめしたのである。

「……何が目的なんだ」

 俺は再び屋根の上の人物に問いかけた。

「強い奴と戦うことだ」

 屋根の上の男は、満月を背後にそう言った。
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