第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第13弾 〜Happening≠Finishing(連続する災難)〜
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ニーテールの少女が,笑顔でこちらに向かって手を振っていた。
彼女が、マキだ。
???大岡 茉稀
ロンドン武偵局所属のSランク武偵。俺の依頼者であり、俺の幼馴染。
二つ名持ちで、二つ名は『死角なしのマキ』
1年の時の俺は、彼女からの依頼をこなしに良くロンドンを訪れていた。
元々俺と同じく東京武偵高に居たが、1年の1学期の途中ぐらいからロンドン武偵局に呼ばれて移っている。
武偵高にいた時は、諜報科と強襲科を兼任していた。ランクは諜報科がS、強襲科はAだった。
「久しぶり」
「うん、久しぶり」
彼女の言葉に短く返した。
するとセアラさんの携帯に電話が入った。
電話に出たセアラさんは2分程で電話を切った。
「どうかしたんですか?」
俺は尋ねる。
「上から命令が来たの」
「公安のですか」
「ええ、今から日本に戻るわ」
「気をつけてください」
マキが言った。
「ありがとうございました」
俺はお礼を言った。
セアラさんは笑顔を見せた後、空港の中へと向かって行った。
「公務員っていうのも大変なんだね」
「そうだね」
俺の呟きにマキは短く返してくれた。
セアラさんを見送った俺たちは、車に乗り込んだ???
今はマキの運転する車の助手席にに乗っている。
彼女の運転する車は、トヨタのマークX。
しかもジオ特別仕様車。色々と解せぬ。
「ねえ」
「何?」
「この車さ、2人で乗るにはデカくないか?」
「武偵局で出せる車がこれしかなかったの」
え、これ武偵局のやつ?
「武偵局に日本車なんかあったんだな」
「あるよ。何台かだけどね」
そう言ったマキの顔は何故か嬉しそうだった。
「何がそんなに嬉しいんだ?」
そう言われたマキは、ビクッとしながら顔を赤くしていった。
……本当にどうしたこいつ?
「熱でもあるの?」
マキは首を横にふるふると振った。
「ただ、シュウ君に久々会えたのが少し……嬉しかっただけだよ」
マキは赤い顔のままそう言った。
「俺に会えたのが嬉しいね……。俺と一緒にいてもロクなことが無いぞ」
「なんで?」
「例えば???ハイジャックに遭遇したりするからかな」
「そんなことないよ。そういえばハイジャックって、シュウ君の乗ってた飛行機で起きたの?」
「そうだけど。出動命令来てないの?」
「私は用事があって向かえないって言ったの」
ええ……。それで断れちゃうの……。
「それになんとなくだけど、シュウ君が乗ってるんじゃな
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