第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第13弾 〜Happening≠Finishing(連続する災難)〜
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いた。
暫く俺は男を見ていたが、やがって見るのをやめて立ち上がった。
「……?」
男はこちらを見て首を傾げた。
「やめた。アンタ等を尋問してるだけ無駄な気がしてきた」
俺は座席へと戻る。
「尋問しなくて良いの?」
セアラさんがそう聞いてきた。
「ロンドン武偵局に丸投げしようと思いましてね。それと、もう時期ロンドンに着きますよね?」
「ええ、そうだけど」
「向こうに着くまで犯人たちを見張っててもらっても良いですか?」
「構わないわ」
「ありがとうございます」
「あ、後」
セアラさんに呼び止められた俺は彼女の方を振り向く。
「何ですか?」
「どうして結束バンドなんか持っていたの?」
ああ、その事ね。
「だいぶ前に家の配線を纏めるために買ったんですけど、そのこと忘れて制服に入れっぱなしにしたみたいで入ってたんですよ」
それを聞いたセアラさんは納得したような顔をした。
俺は座席に着くとそのまま眠ってしまった???
飛行機が止まった衝撃で目を覚ました。
どうやらロンドンのスタンステッド空港に、無事にたどり着くことができた様だ。
俺は荷物をまとめると、セアラさんとともにハッチから機外へと向かう。
出てみると外は夜???うわ、ここ滑走路じゃねぇか。ハイジャックされたって情報入ってたのかな?
階段の下に視線をやると、複数の人間、それも武装をしている奴らがいた。
恐らくロンドン武偵局の者達であろう。
その後ろには、ロンドン警視庁の人間が多数いる。
そいつらは、俺とセアラさんが階段を降りきるなり取り囲んで来た。
後ろも銃を構えて厳戒態勢だな。
あ、これあれか。俺らのこと犯人だと思っているのか。
俺は武偵手帳を取り出し見せる。
するとそいつらは、包囲を解いた。
本当に犯人と勘違いされてたのかよ……。
ていうかなに? 武偵手帳の名前見たのか知らないけど急に謝ってきたよ。
なんとかやめさせて、一連の流れを軽く説明した後、「後でロンドン武偵局に向かう」と伝え、その場を後にした???
空港の入国審査の部分は事件のせいかピリピリしていた。
俺は、入国審査の金髪の色白お兄さんに武偵手帳を見せて「この後、ロンドン武偵局に用がある」と伝えるとセアラさんも一緒に通してくれた。何故かその時のお兄さんは、満面の笑みを浮かべていた。
てか、お兄さん入国審査軽すぎない?
周りのピリピリした雰囲気に流されてた自分が馬鹿馬鹿しくなってくるよ。
俺たちは空港の入り口を出てロータリーに出る。
出て直ぐに右側を向いた。
するとそこには、身長160センチ程の茶髪でポ
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