第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第13弾 〜Happening≠Finishing(連続する災難)〜
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く、男は驚愕していた。
「簡単な事さ。利き手としては力が弱すぎる。でも、敢えて利き手で持たないということは???利き手の左手で何かを持っているんだよね?」
バーストモードが切れかかった事によって若干戻ってきた思考力で立てた推測を相手にぶつける。
男は反射的左手を出す。結構速いな。
でも、まだ続いてるバーストモードの目からは逃れられないけどな。
俺も左手を出して対応する。
男の左手にはデリンジャーが握られている。見た感じだと、装弾数は2発ってところだな。
俺の左手には、相手のデリンジャーの銃口に当たるよう逆手持ちしたシースナイフが握られている。
今俺の腕は自分の前で交差する形になっている。
「どうする、このまま撃ってもいいけどその銃爆発するよ?」
「ッ……! だが、何もできない状況はお互い同じだろ?」
男はそう言った。本当にそうかな?
「何勘違いしてるんだ」
「は?」
男は何を言っているのか分からないという顔をした。
「これでもくらってろ!」
俺は右足を振り上げ、相手の鳩尾に入れる。
「うぉっ!?」
俺は相手の腕の力が軽く抜けた瞬間に、そのまま右足で相手の鳩尾を突くという追い打ちをした。
男は胸を押さえながら倒れ込んで悶えてた。
倒れ込んだ男の顔の前に立った俺は正直な感想をぶつける。
「アンタはさっき、完璧な計画と言ったな? アンタの計画が失策になった理由は???全てアンタにある」
俺は計画の何が悪かったのかを話す。
「アンタは相手の戦力を見誤った」
それに、と言って俺は続ける。
「アンタの計画は、恐らくだけど武偵などが乗り込んでいない時の計画。武偵などが乗っている時の想定の計画をアンタは立てていなかった。違う?」
男は横目でこちらを睨み、口を開く。
「何が……言いたい?」
「まだ分からないのか?」
俺は話の核心を率直に言った。
「アンタは計画を立てた時点で、失敗が決まっていたんだよ!」
俺の言葉を聞いた男は驚愕していた。
俺は追い討ちをかけるかの様に続けて言った。
「何が完璧な計画だ。笑わせるんじゃねぇ!!」
俺の言葉で自尊心を折られたのか、男は悶えたまま涙を流していた。
やっぱり、この手のやつはこれくらいしないと大人しくならないな。
俺は男の手に手錠をかけた。
そして、男を仲間のそばに座らせた。
俺はリーダー格の男の目の前に屈んだ。
「……何だ? まだ、俺を罵るのか?」
……なんか、不貞腐れてるんだけど。
「いや、ただアンタ等を尋問しようかなと思って」
リーダー格の男はそっぽを向
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