暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第13弾 〜Happening≠Finishing(連続する災難)〜
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かし、これは全て俺が、いや???バーストモードが感覚で行った(・・・・・・)こと。
 俺はコクピットの方向へと走りながら、即座に抜いたDEを後方に向けて放つ。

 放たれた弾丸は後ろにいる、先程まで昏睡していた男の足に着弾する。
 撃たれた男はその場で足を抑えてうずくまる。
 俺が今放った弾は非殺傷弾(ゴムスタン)
 その名の通り殺傷力の無い弾である。

 先程の銃撃はこの男が行ったものだ。
 何と無くだが、俺は起き上がって来たことに気付いた。
 恐らくだが、コクピットにいた主犯格の男もこの男に気付いていて、ギリギリまで俺の視線を正面に固定しようとしていたのだろう。

 だが、今の俺にはそんなことは関係ない。寧ろ逆手に取ったと言ってもいいだろう。
 後ろの男の狙う位置を誘導して、放たれると同時に回避して相手に当てる。
 この一連の動作に名前をつけるなら???銃弾誘い(ガイド)

 後方の男を戦闘不能にしながら、俺はコクピットへと滑り込む。
 男は、懐からナイフを取り出し切りかかって来たが、瞬時に背後を取った俺は、ほぼゼロ距離で非殺傷弾を撃ち込む。

 男は顔を歪め悶絶していた。
 俺は男の両腕を縛った。
 機長と副議長は、ぐったりとしてしまった。緊張が解けたのであろう。
 俺は、機体後方で拘束した男の回収へ向かった???





 4人の犯人を一箇所に集めた俺は自分の席に座っている。
 犯人達は俺の視界に入る位置に集めてある。
 因みに、ファーストクラスに居た乗客は安全面を考慮して、全て後方へと移動してもらった。

 今は、セアラさんがCAさんと話している。恐らく、到着までの対処を話し合っているのだろう。
 すると突然、CAさんが声を上げた。

「お客様お待ちくださいこれより先は???」

 その言葉を遮るかの様にドンと聞こえた。恐らく突き飛ばしたのであろう。
 そして、足音は早足でこちらに向かって来る。
 足音が止まると同時に、俺の正面に人影が現れ刃物が振り下ろされた。
 俺はその刃物を相手の右手首を自分の右手で掴んで止める。
 そこに居たのは、エコノミークラスに居たあの男だ。

「なんの真似だ?」

 俺の問いに対して男は声を荒げて言った。

「黙れ! お前なんかに俺の完璧な計画を潰されてたまるか!」

 自尊心の高いやつだ。俺はこの手の犯人は苦手なんだよな。

「今回の騒動の首謀者はあんたか」

 男は怪しげな笑みを浮かべながら答えた。

「そうさ、今回のハイジャックを計画したのは俺だ」

 ここで俺は思ったことを正直にぶつける。

「アンタ、今ナイフを持ってるこの右手???利き手じゃないんだよね?」

 図星だったらし
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