第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第13弾 〜Happening≠Finishing(連続する災難)〜
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うなものだが、基盤となったものが怒りであるため、こうなったのであると思う。
顔を上げるともう1人の男がこちらに銃を向けていた。こちらの銃も同じくAKM。
「てめぇ、何者だ!」
男は叫んだ。
俺は、武偵手帳を見せながら答えた。
「武偵だ。大人しくしろ」
「お前みたいなガキが武偵だとぉ? 舐めやがって!」
男はAKの引き金を引こうとした。
俺はとっさの判断でポケットから出したフォールディングナイフを展開しながら銃口へと投げた。
ナイフが銃口に刺さったAKは発砲と同時に先端部分の方が変形してしまい、使い物にならなくなってしまった。
男は使い物にならなくなってしまったAKを投げ捨てようとした。
俺は素早く男に近寄ると、相手の腕を掴んでねじ伏せる。
「ガキが相手で悪かったね」
そう言った後、男の両腕をブレザーのポケットに入っていた結束バンドで縛った。同じ様に両足も縛った。
俺は、機体の後方にもいるであろう犯人を探しに、ビジネスクラスへと通じる扉を開く。
扉を開けると、待ち伏せされていたらしくAKを構えた男が立っており、そのまま俺に向けてAKを乱射してきた。
発砲音と共に乗客の悲鳴が上がる。
慌てて俺は扉を閉めたが、5発程被弾した。
お陰で身体中が痛むが、幸いにも頭などには当たっていない。
参ったな……扉を開けようにも、待ち伏せされて居る。
そんな事を思っている俺の目に、床が映った。
直後、俺の頭に電流が走った様な感覚が起こった。
何だ。何が言いたいんだ。
今の俺の思考力が落ちていることはお前が一番分かっている筈だぜ。
???ああ、そういうことか。分かったよ。
全部お前???バーストモードの感覚に任せろって事だろ。
俺は腰のホルスターからDEを抜き、安全装置を外す。
そして、扉を開くとほぼ同時に、俺は飛び出した。
男は突然の事に対処が遅れたらしく、慌ててAKの銃口を俺に向けた。
そして、引き金を引こうとした。
俺はバーストモードの感覚のみを頼りにして、床に向けてDEを発砲した。
斜め下に放たれた弾丸???.50AE弾は、防弾性の床に当たり反射した。
そして、男の持っているAKの引き金に、男の手を掠める事なく当たり、AKの引き金を破壊して使い物にならなくした。
男は何が起きたのか分からなかったらしく呆然として居る。
俺は近づくと足払いで相手を押し倒す。
それで我に返ったらしい男は暴れ出す。
暴れる男の腕を強引に捻り上げた。
「クッ……! この野郎!」
あんまり暴れない方が良いと思うけどな。
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