戦姫絶唱してないシンフォギアG〜装者達の日常〜
装者達のハロウィンパーティー
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と離れてここに来たのを思い出し、響は渋々と翔から離れる。
「もしかして、お行儀よく食卓で戴かれるより、この場で今すぐ貪られる方が好みだった?」
「バッ……!バカ、そんなわけ……!」
クスクスと、揶揄うように笑って。翔はいつもの表情に戻った。
「帰ったらいくらでも可愛がってあげるから、今は普通にハロウィン楽しもう。ね?」
「……うん。折角、皆で来たんだもんね。勿体ないし……」
シーツの中から出た響の手を、翔はしっかりと握る。
はぐれないように、夜道に迷う事がないように。しっかりと握った手からは、秋の夜の木枯らしに負けない温もりが伝わる。
同じ歩幅で、二人は同じ道を歩いて行く。
向かう先には祭りの喧騒、そして賑やかな友人達。
艱難辛苦を乗り越えて掴んだ幸せを、二人はこれからも大事に生きる。
手を取り合って。同じ未来へと。
「翔、前から気になってたんだけどさ……。“その気”になった時の、やたらアレな語彙力って何処から来てるの……?」
「それは僕にも分からないなぁ……。自然と出てくるんだよ」
「……天然たらしの才能……」
「ん?何か言った?」
「何でもない……」
──同じ空の下、もしくは違う世界の何処かで。唄い奏でる者達は、今日も誰かを想っている。
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