戦姫絶唱してないシンフォギアG〜装者達の日常〜
装者達のハロウィンパーティー
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、首輪ッ……!?」
「そう……僕から二度と離れないように……君は僕のものなんだぞって、君の心と周りの皆に知らしめるために……ね」
耳元で囁かれ、響の顔が更に耳まで赤くなる。
先程までの雰囲気は何処へやら。今の彼女は完全に、スイッチが入った翔のペースに呑まれてしまっていた。
「まあ、今のは冗談だけど。そういやさっきなんて言ったっけ?最初は唇、だったかな?……奇遇だね、僕もそれが良いと思ってた」
今度は翔が、響の顎に手を添えて、逸らそうとしていた響の顔をクイッと上に向かせた。
翔に真っ直ぐ見つめられ、響の心臓は高鳴っていく。
「ッ!!ちょっ、ちょっと待っ……」
抵抗する暇も与えられず、響はその柔らかな唇を彼に奪われる。重ねられた唇を通して入ってきたものに、彼女は大層驚かされた。
暫くして、離れる唇。密着して離れた二人の唇は透明に煌めく糸を引いていた。
「翔ッ……今、舌……ッ!?」
「中々美味しかったよ。……でも、これくらいじゃまだまだ満足は出来ないな……」
口元を手の甲で拭いながら、翔は彼女の顔を覗き込み、口角を釣り上げた。
立場を完全に逆転され、響は翔の表情を見て確信する。
やっぱり自分は、彼に敵わないのだと。
普段は気弱そうな雰囲気を放つ翔だが、一度スイッチが入れば抵抗する事さえ許さない攻めに転じてくる。
そんな彼のスイッチが何処にあるのかを、響はようやく理解した。
普段通りに接していれば、彼は普段と変わらない。
だが、ひとたび押せば、彼は反撃するように押し返してくる。
彼のスイッチは、自分自身の態度だ。こちらが攻めようとする姿勢を見せるから、向こうもそのつもりになる。それが翔なのだ。
(受け身な姿勢が一周回ってる、か……。……でも……優位に立ってた状態から、主導権を握り返されて弄ばれるこの感覚……。ちょっと、クセになりそう……♪)
二人の姿は被り物のシーツが覆い隠している。大きな物音さえ立てなければ、気づかれる事もないだろう。
そう意識すると、自然と昂る己に気付き……やがて、響は翔に体重を預けてもたれ掛かる。
「食べられたのはわたしの方……って事?ヘタレなオバケさん……♪」
「どうかな?もしかしたら、君に乗せられたのかも知れないね。可愛い一匹狼さん♪」
まだ夜はこれからだ。楽しむ時間は山ほどある。
「好きにしたら……?今夜は負けないから」
「望むところだよ。でも、まずは皆の所に戻ろうか……。続きは家に帰ってからって事で」
「あ……。そう、だよね……」
だが、そう言って翔はお預けを宣言した。
今頃、自分達を探しているであろう友人達に心配をかけさせないためだ。
自分達が友人達
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