戦姫絶唱してないシンフォギアG〜装者達の日常〜
装者達のハロウィンパーティー
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をやめた。
「……いいんだな?」
「もちろん。……場所、移そっか」
ハロウィン終了まで残りあと僅か。二人っきりで始める、夜の催し。
貪り合うのか、腹八分か。彼らの夜は、まだ終わらない……。
──とある平行世界にて。
「響さん……?」
仮装のために被っていた真っ白いシーツの中、入って来た彼女に壁ドンされながら、翔は彼女の名前を呼んだ。
「お菓子を持ってる限り悪戯できないなら、持ってるお菓子が尽きるまで繰り返せばいい……。フフッ、これでもう逃げられないよ……」
響はそう言って、翔の顎に手を添えると親指で唇を撫でる。
捉えた獲物を弄ぶように、恍惚を浮かべた表情で目を細めた彼女は、人狼の衣装に身を包んでいた。
「一度、本気で翔を襲ってみたかったんだよね……。それが漸く叶う。だってハロウィンって、お菓子貰えなかったら悪戯し放題でしょ?御守りのお菓子を失った子は、悪い狼人間に食べられちゃって当然なんだから……♪」
今にも耳や尻尾が動き出しそうな程に、響が放つ雰囲気は妖艶さと野性味に溢れていた。
恋は人を変えると言うが、今の響もまた、そうなのだろう。
もしくは魔物の夜である今宵の空を照らす月が、彼女に魔性を目覚めさせたのか。
どちらにせよ、翔が響から逃げられないのは確実だった。
「さ〜て、何処から食べよっかな〜……。やっぱり最初は、その柔らかそうな唇からがいいかな〜……」
そう言って舌舐めずると、響は翔の顔に自分の顔を思いっきり近付ける。
大通りがハロウィンを楽しむ人々で溢れる中、路地裏にいるのは二人だけ。月だけが二人を照らしている。雰囲気は十分だ。
まさにその時だった。翔の中の本能が首をもたげたのは。
「……トリック・オア・トリート」
「……え?」
「響さん、僕から貰ってばかりで、僕にまだお菓子渡してないよね?」
「あっ……えっと、それは……」
まさか逆転で返されるとは思わず、響は焦る。
それを見て翔は更に続けた。
「お菓子を渡せば、狼さんは僕を襲えない。拒否する事も出来るんだろうけど、そんな事をすれば僕からの“悪戯”を認める事になる。……そうでしょ?」
「ッ!?や、ややややれるもんなら、や、やって……みて、よ……。ヘタレの翔に、そそそんな事……出来るわけが……」
「出来るわけがないって?」
翔の両腕が響の背中に回される。
力強く抱き寄せられた瞬間、響は顔を真っ赤にした。
「本気で主導権を握りたいなら、わざわざハロウィンに乗っからずとも行けるはずなのに……。まったく、随分と可愛らしい狼さんだ。このまま首輪を付けて飼い慣らしたいくらいに……」
「くっ
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