戦姫絶唱してないシンフォギアG〜装者達の日常〜
装者達のハロウィンパーティー
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を終えて帰宅した翔と響は、風呂を済ませて寝間着に着替えていた。
時刻は既に11時を回っている。明日も早いのだ。あまり遅くまでは起きられない。
「もう遅いし、そろそろ寝るか」
「あっ、翔くんちょっと……」
寝室に向かおうとする翔を、響が呼び止める。
振り返る翔。響はすうっ、と息を吸い込むと……パジャマのボタンを外し始めた。
「ッ!?」
驚いた翔は目をそらそうとして……その下に着て来ていた衣装を二度見した。
「ひ……響?それは……」
「また姫須さんに貰っちゃってさ……」
響がパジャマの下から着ていたのは、とある人気ゲームのハロウィン限定衣装。その手の界隈からは『ドスケベ礼装』として名高い、紫色の人狼風アレンジマイクロビキニ……『デンジャラス・ビースト』であった。
狼耳を頭に付け、衣装を完全装備した響の姿に、翔の目は釘付けされる。
局部こそしっかりと隠れているものの、ドスケベ礼装とあだ名されるだけあって、その衣装はほぼ紐だ。
肩は出てるし、脂肪が程よいお腹も丸見え。何より、谷間と太腿が強調されており、正直言って絶対外では着せられないデザインのこの衣装。帰った後で着るように、と渡した辺りに姫須の意図が見て取れる。
他の男に見られることなく、他の女性陣に咎められることなく、そして翔と二人っきりになれる自宅だからこそ、この衣装を着る事が出来、なおかつ横槍が入らない……。あとは翔の理性が何処まで保つかだ。
「翔くん……」
「なっ……なんだ……?衣装の感想ならッ、そのっ……目のやり場に困るというか、その姿で迫られると俺も困るというか……ッ!」
そう言いながらも、翔は響から目を離す事が出来ない。
響はそんな翔を見て、普段は見せない蠱惑的な笑みを浮かべ、その顔を覗き込む。
「トリック・オア・トリック、悪戯するか、悪戯されるか。好きな方を選んでね♪」
「ッ!!……どっ、何処で覚えて来たんだ、その笑顔……ッ」
「黒服の春菊さんが『こういう顔すれば、クールな翔くんもイチコロよ』って、稽古つけてくれたんだ〜」
一瞬でいつもの無邪気な笑みに戻り、そのまま響は翔に迫る。
「まだまだ少しだけ、時間はあるよね〜。翔くんはどっちを選ぶのかな〜」
両手指をわきわきと動かしながら迫る響に、じりじりと追い詰められながらも、翔は葛藤する。
(落ち着け、冷静になるんだ、俺!アレはどう見てもアウトだろう!食いつけば最後、彼女をどうしてしまうかは俺自身にも分からない……。しかし……据え膳食わぬは男の恥!あそこまでしてくれた響に応えずして何が彼氏かッ!)
揺れる天秤。悶々として、目の前に迫る彼女を改めて凝視して。そして──翔は考えるの
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