戦姫絶唱してないシンフォギアG〜装者達の日常〜
装者達のハロウィンパーティー
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作したやつよね?」
「そう。『快傑☆うたずきん!』の主人公、うたずきん。なんでも、モデルは雪音だと聞いて、じゃあ本人にコスプレさせたら似合うのでは?って言い出した職員さんが居たらしくて……」
『快傑☆うたずきん!』、それは現在某少女漫画雑誌にて人気急上昇中の魔法少女漫画である。
国連直轄組織「S.O.N.G」に配属され、秘密裏に様々な任務に従事することとなったシンフォギア装者達であるが、国による情報操作をもってしても、人々の間に装者の目撃情報は広まり続けていた。
そこで政府は、人知れず悪と戦う存在をフィクション作品として大々的に取り上げることで、装者の噂を単なる都市伝説と誤認させようと考え、そのために生み出されたのがうたずきんである。
なお、プロパガンダ目的の強い企画であったために、当初はおおよそ子供向けとは思えないシナリオであったが、それが逆に幅広い年齢層にウケる要因となり、情報操作の成功に加え商業的な成功というオマケまでつく大成功を収めて今に至る。もちろん、自分達がモデルなので装者達は五人揃って読んでいたりするのだ。
「なるほど……。それで、どうして純くんの方はあの格好なの?」
「先月登場したばかりの新キャラですよっ!うたずきんの幼馴染、『うたおおかみ』ですっ!」
「巷では、俺達男性装者の噂もあるみたいで……。先月、新たに男性キャラが追加されたらしいんですよ。『うたおおかみ』と『うたおうじ』って」
「む?名前だけで判断するならば、モデルは……」
政府がそこまで考えているかはさておき、弦十郎の言う通り名前だけで見れば、うたおうじは明らかに純だろう。
となればもう片方、うたおおかみのモデルが翔である可能性が高い。
「オオカミか〜……。気高くて、家族思いで。かっこいい動物だよなぁ」
「翔くん、存外悪い気はしてないのね〜。よく男は狼だって言うけど、それって案外メルヘンなイメージが強いのよね。童話の中だと大抵悪役ってだけで、生態的にはとても感情豊かな動物なんだから〜」
「ある意味では純くんも間違ってはいない、という事か」
「普段から王子様してる彼に王子様キャラの仮装ってのも、ちょっと面白味には欠けるものね〜」
「翔くん。今のあの二人、すっごく楽しそう!」
「だな。撮影会終わったら、皆で菓子パしよう」
八年ぶりの季節行事を、心の底から楽しむクリス。
大切な“お姫様”と一緒に、八年ぶりの季節行事を過ごす純。
そんな二人の幸せそうな顔を、翔と響は微笑みながら見守っていた。
「クリスちゃん」
「ん?どうした、ジュンくん?」
「楽しいかい?」
「……ああ、悪くねぇ。……ジュンくんは?」
「僕かい?勿論。君と一緒に過ごせる時間が、楽しくないわけが無いよ」
大人二
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