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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
コラボ特別編:響き翔く天の道
交わる天の道
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姿はなんと、()()()()()()()の容姿をしていた。いや、喋り方や表情、服装を除けばほぼ完全に同一人物だ。
 カブトに変身していた響は、翔に迫ると矢継ぎ早に喋りだした。
「まさか、()()()()には『あの人』がいるのか!?お前はあの人を知っているのか!?教えてくれ!!」
「えっ!?あっ、あの人……?」
「“天道総司(てんどうそうじ)”だ!天の道を往き、総てを司る男の名だ!さっきお前が口にしていただろう!?この世界にはあの人の物語があるんだな!?」
「あ、ああ……。丁度昨日、全話鑑賞し終えた所だぞ?」
「なにッ!?それは本当か!?」
「ちょ〜っとストップ!二人とも、距離が近いよッ!」
 グイグイと翔に迫って行くもう一人の自分に耐えかねて、響は少し頬を膨らませながら二人を引き剥がす。
「ッ……す、すまない……。なにぶん、かれこれ10年以上はあの人の居ない世界で生きて来たものだから、つい……」
 翔から離れると、もう一人の響は我を忘れていた事を思い出し、気まずそうな顔でそう言った。
「この世界って言ったよね?って事はあなたは、もしかして違う世界の……」

 響からの問いに、もう一人の響は一旦目を閉じると、人差し指を立てて天を指さした。
「あ……」
「そのポーズは……」
 そのポーズが何であるのかに気付く二人。あまりにも洗練され、本人と寸分違わぬそのポーズに、二人は目を釘付けにされた。
 天の道のポーズ。名乗りを前にこれを取る、という事はその後の流れは理解している。
 予想通り、彼女はこう名乗った。尊敬してやまない天道総司(あのひと)を真似して、自らを生き写しにした彼女の名は……。

「あの人が言っていた……。私は天の道を往き総てを司る女、立花響」

「別の世界の……響……」
「仮面ライダーの……わたし……」

 天の道を往く女と、伴装者の少年が愛する少女。二つの太陽が出会い、今、誰も知らない物語が動き始めた。
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