コラボ特別編:響き翔く天の道
交わる天の道
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》カブト!?でも、その色は……」
「それに、その声って……わたし!?」
カブトは二人を交互に一瞥すると、手にしているカブトクナイガン ガンモードの引き金を引き、三体のネイティブを撃ち抜く。
「伏せろ」
「え?」
カブトがベルトのゼクターホーンに手を添える。
翔はその一言の意味を即座に理解し、困惑から動きが止まっている響に向かって叫んだ。
「響、伏せろ!アレに巻き込まれるぞ!」
「あッ!」
響が慌てて身を伏せると、カブトはゼクターホーンを反対側へと倒し、あの言葉を呟いた。
「キャストオフ」
【CAST OFF】
次の瞬間、マスクドフォームのアーマーが全てパージされ、四方に飛び散る。
他の二体は躱したり、弾いたりする中、飛びかかろうとしていたビエラワームが、飛んできたアーマーの直撃を受けて吹き飛ばされた。
【CHANGE BEETLE】
鎧の下から現れたのは、カブトムシを模した銀朱色の鎧に身を包んだ戦士……仮面ライダーカブト ライダーフォームだ。
ネイティブ達は一斉にカブトの方へと向かっていく。
やはり、色がガングニールに近い事が気になりながらも、響は翔の元へと走った。
「翔くん!大丈夫!?」
「ああ、なんとか……。それより、あのカブトとネイティブはいったい……」
【CLOCK UP】
次の瞬間、カブトもネイティブも一瞬で姿を消した。
代わりに周囲で断続的に、何かがぶつかり合う打撃音だけが響き渡った。
何が起きているのかは理解しているが、やはり、認識出来ない時間軸での彼らの戦いは、見ている側からすれば高速戦闘にしか見えない。
本物のクロックアップの凄まじさに言葉を失い、二人はそれを両の目に焼き付けることしか出来ないでいた。
【CLOCK OVER】
そして数秒の後。カブトが姿を現した頃には、三体のネイティブは姿を消していた。
どうやら逃げたらしく、漂う刺激臭だけがその場に残されていた。
ギアを解除した響の肩を借りて立ち上がると、同じくギアを解除した翔はカブトに向かって声をかける。
「ありがとう、お陰で助かった」
「翔くんを助けてくれて、ありがとう。カブトさんっ!」
カブトは無言で二人を振り返る。
何も言わずにじっとこちらを見ている姿に、翔は疑問に感じていた事を問いかける。
「ところで、君はカブト……なんだよな?その体格と声、天道さんではないみたいだけど……」
「ああ、そうだ!ねえ、どうしてわたしと同じ声なのッ!?」
しかし、カブトが返した答えは二人の予想に反するものだった。
「ッ!?天道……だと!?」
ベルトのカブトゼクターを外し、変身を解除するカブト。
その
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