コラボ特別編:響き翔く天の道
交わる天の道
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計画最大の障害、シンフォギア装者が二人もいるのだ。まとめて始末し、利用させてもらうとしよう』
ようやく喋ったアキャリナワームを、翔は首を絞められながらも睨み付ける。
「ぐッ……目的……?地球侵略でも……しようっ、てか……」
『この惑星を我らの新天地とする為にも……カブトに次ぐ障害である貴様らシンフォギア装者は、根絶やしにしてくれる!さあ、くたばるがいい!』
アキャリナワームの右腕に赤い電撃が走る。クロックアップという別世界の物理現象による連続攻撃からのダメージは、既に規定値を超えている。
この一撃が命中すれば、翔が無事で済む保証はない。直感的に響はそう察した。
「ダメッ!翔くんッ!」
『シャァァッ!』
立ち上がり、翔の元へと向かおうとする響。しかし、ミイデラゴミムシ型のネイティブがそれを許さない。
口から噴射されたガスが、響の顔に吹きかけられる。
「ッ!?ゲホッゲホッ……臭ッ!ゲホッ……」
『キシャアァァァッ!』
咳き込んだ隙を狙い、ネイティブの両手から生えた鉤爪が響を襲う。
避けるどころか、目を閉じてしまった事でどこから攻撃されるのかも分からず、直撃を逃れることは出来ない。
ようやく視界を取り戻した頃には、ギアから火花が飛び散っていた。
「ッ!ううっ……」
『さあ、とっとと楽になれ……』
膝を着く響の目の前で、アキャリナワームの右腕が振り上げられる。
呼吸が出来ずに藻掻く翔へと、無慈悲に突き出される鉤爪。
響の口から悲鳴が飛び出すかと思われた、まさに絶体絶命の瞬間だった。
──天は二人の元に、一人の太陽を導いた。
『ぐうぅっ!?』
突如、戦場に響いた何発もの銃声。アキャリナワームの背中から火花が飛び散り、翔はその魔の手から解放されて咳き込んだ。
突然の事に驚き、慌てて後ろを振り返る響。
ネイティブ達も銃声のした方向を振り返ると……そこに居たのは、彼らが最も恐れる者だった。
『貴様は……このタイミングで現れるかァァァッ!』
「あの人が言っていた……。私は世界の中心。ならば世界は私が救ってやる」
そこに立っていたのは、重厚な銀色とオレンジの鎧に全身を包み、銀朱色をしたカブトムシ型のメカを銀色のベルトのバックルに装着させた戦士。
太陽の神にして光速の貴公子。天の道を往き、総てを司る者……。
響も翔も、その名前と姿をよく知っていた。
『仮面ライダーカブト マスクドフォーム』……目の前に現れた本物の仮面ライダーに、二人は二つの意味で驚きを隠せなかった。
「仮面ライダ|ー《・
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