コラボ特別編:響き翔く天の道
交わる天の道
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それは翔が愛好する特撮ドラマ、『仮面ライダーシリーズ』に登場する怪人の一人。2006年放送、平成ライダー第七作目にして、仮面ライダー生誕35周年記念作品。『仮面ライダーカブト』に登場する地球外生命体、『ネイティブ』と全くの瓜二つであった。
「きゃあああああ!」
「バッ!バケモノだぁぁぁぁ!」
悲鳴を上げ、ショッピングモールにいた人々が次々と逃げ出して行く。
翔と響は買い物袋を手放し、一箇所に集まると背中を合わせて構えた。
「シュゥゥゥゥゥ……」
「どうやら友好的な個体じゃないらしいな……。響、離れるなよッ!」
「ッ!翔くん!一匹じゃないッ!」
周りを見回すと、ネイティブは六体ほど。幸い、何れもまだ羽化はしていない。
「まだ蛹体か……。響ッ!分かってるな!?」
「うんッ!成長する前に倒すんだよねッ!」
この夏休み、翔に手伝われて早めに課題を終わらせた響は、翔との特撮鑑賞に明け暮れていた。
弦十郎のOTONA流鍛錬の一環でもあったが、それ以上に、翔の好きな物を知りたかったというのが大きい。
無論、それは翔も大歓迎で、響にも入りやすそうな作品から視聴していたのだが、丁度つい昨日、鑑賞を終えた作品の中に仮面ライダーカブトも含まれていたのだ。
故に、ワーム及びネイティブの性質は響も知っている。
サリスの状態なら、まだ通常兵器でも倒す事はできる。しかし、時間が経つとワームは成虫体となり、周囲とは異なる時間流を移動出来る能力、『クロックアップ』が使用可能となるため、手が付けられなくなってしまうのだ。
何故、目の前に本物のネイティブが居るのかは分からないが、彼らが人間を襲おうとしているのは確実だ。
ならば、自分達は戦わなくてはならない。今この場に、槍と弓を携えているのは二人だけなのだから。
「──Toryufrce Ikuyumiya haiya torn──」
「──Balwisyall Nescell gungnir tron──」
聖詠と共にギアを身に纏う二人。
直後、異形の怪人達は二人目掛けて襲いかかった。
「ぎゅっと握った拳、1000パーのThunder!解放全開ッ!3!2!1!ゼロッ!」
ルナアタックを経てリミッターが幾つか解放され、新たな姿となった響の拳が、ネイティブ達の身体を打ち抜く。
進化したガングニールの一番の特徴である、新たに追加された薄い黄色のマフラーが、動く度にはためく姿はまさにヒーロー。
一方、翔の生弓矢もまた、ルナアタックを経て進化している。
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