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戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
戦姫絶唱してないシンフォギア〜装者達のサマーバケーション〜
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話題を逸らそうと弦十郎が持ってきたレジ袋を指さした。
「ところで弦十郎くん、その袋の中身は?」
「あ……ああ、これか。翔が見舞い品として人気だと教えてくれたフルーツゼリーだ」
 そう言って弦十郎は、了子に袋を手渡す。
 了子が中身を確認すると、果肉たっぷりのピーチゼリーが一つ、プラスチックのスプーンと共に入っていた。
「これ、1日30個限定のやつじゃない!一度食べてみたかったのよ〜」
「お気に召したようで何よりだ。……その、翔から持っていくならピーチ味にするよう勧められて、な……」
「へ?」

 そっぽを向きながら、そんな事を呟く弦十郎。
 不思議そうな顔をする了子に、弦十郎は更に続けた。
「ほら、その……桃の実にも花言葉があるんだろう?」
 やがて了子は、何かに気が付いたように目を見開いた。
「……弦十郎くん、それって……」

「……フィーネから、君の意識が既に死んだと聞いた時、俺は死ぬほど後悔した……。あれは、この人生で一番の後悔だったと思ってる。……君が居ないと困るというのは、二課の司令としての俺ではなく、俺個人としての言葉だ。だから……」

 弦十郎は一旦深呼吸すると、了子の目を真っ直ぐに見つめて言った。
 
「了子くん……。もう二度と勝手に、俺の目の届かないところへ行かないでくれ。……俺も二度と、君から目を離さない」
 
 弦十郎の言葉にしばらく唖然として、やがて了子は答えを返す
「……ギリギリ及第点って所ね」
「ギリギリ、か……。これは手厳しい」
「だって弦十郎くん、今のはいくらなんでも遠回し過ぎるでしょ?」
「すまない……。そういう性分なんだ」
 困ったような顔を見せる弦十郎に、了子はやれやれと肩を竦めて笑った。
「……でも、弦十郎くんのそういうとこ、嫌いじゃないわよ」
「了子くん……」
 
 窓から射し込む、午後の緩やかな陽射し。
 その優しい光に包まれて、二人の男女が十数年越しに心を通わせる。
 頼り甲斐はあるが不器用で、恋に不慣れな熱血漢と、(おわり)の名を持つ一途な科学者。
 見つめ合う二人を出歯亀しながら、二課の名オペレーターコンビは、見守り続けた恋の終着に安堵しながら、入る機会を伺っているのだった。
「あおいさん、あおいさん……やりましたね!」
「バッチリ撮れたわ。今夜の見守り隊定例会議で早速発表よ!」
 
 
 
「弦十郎くん、一つだけ忠告しておきたいんだけど……」
「……聞かせてくれ」
「生弓矢の真の力……あれについては、徹底的に伏せた方がいいわ。……あれは神の奇跡をも実現させてしまう力よ。もしもその情報が、外部に漏れたとしたら……」
「それは、世界を揺るがす災いの種になる……か……」
 
 そして、後に了子の予感は的中し、この奇跡の再会
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