暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
戦姫絶唱してないシンフォギア〜装者達のサマーバケーション〜
それぞれの同棲生活〜翔ひびの場合〜
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んだ。
「響〜、夕飯出来たぞ〜」
「ちょっ、ちょっと待ってて!」
 何やらドタバタと、慌てるような音が聞こえる。
 いったい何をしているのか、と翔は疑問に思い、ドアノブに手をかける。
「響?いったい何して……って、なぁッ!?」

 ドアを開けた翔の目の前には、髪の毛とおなじ茶色の猫耳カチューシャを頭に付け、その手からとてもモコモコとした肉球付きミトンを外そうとしながら、こちらを振り返る響の姿であった。
「待って翔くん今行くか……ふえぇっ!?なっ、なっ……なんで開けちゃったの!?」
「なんかドタバタしてるから気になって……。ノックはしたし、鍵かかってなかったから着替えとかじゃないだろうと思って……」
「もーっ!……ば、バレちゃったら……見せるしかなくなっちゃうじゃん……」
 響は隠せない事を悟り、観念したように肉球ミトンを手に付け直して、翔の方を振り向いた。
「そ、その……どう、かな……?変じゃない……よね?」

 耳と肉球、そしてスカートに引っ掛けた尻尾。
 聖遺物の代わりに猫の衣装に身を包み、響は恥じらいながらそう言った。
 翔はふらふらと、吸い寄せられるように響へと近づいて行く。
「……え、ちょっと、翔くん……?え?えっと……その……」
「響の……猫耳……。……そんなの……そん、なの……」
 響は付い後退ってしまうも、翔はすぐ目の前だ。
 ただならぬ雰囲気を漂わせて近づく翔に、何を言われるのかとドキドキしながら、響はその答えを待つ。

「そんなの……反則級に可愛いに決まってるだろ……ッ!」
「ッ〜〜〜!?かっ、かわっ、可愛い……!?」
「ああ可愛いとも!最高に可愛いッ!何だこの可愛い生き物!?響か、響だな。ネコミミ響がここまで可愛いなんて……ッ!」
「しょっ、翔くんストップ!ストーップ!これ以上褒められるとわたしの身が持たないッ!」
 余りに褒めちぎられて真っ赤になった響は、その両手の肉球で、翔の両頬をぷにっとサンドした。
 瞬間、翔の表情がこれまでにないほど緩む。
「あふんっ……あ……ぷにぷにだぁ……最高……ああ、ダメになるぅ……」
「えっ!?ちょっと翔くん!?」
 慌てて両手を離すと、翔は冷静さを取り戻してこちらを向いた。

「ッ!?お、俺はいったい……」
「翔くん、この肉球ってそんなに気持ちいいの?」
「うん?……自分に試せば多分わかるぞ?」
 翔にそう言われ、響は自分の両頬にその肉球を当てた。
「おおっ!?こっ、これは……だ、ダメになっちゃうやつだぁ……」
「だろ?……ってか、その猫コスはいったい……?」
「えっと、実は……」

 響はその猫コスセットを貰った経緯を話す。それを聞いた翔は、その職員に心当たりがあったようで、納得したように頷いた。
「あ〜……あの人かぁ
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