戦姫絶唱してないシンフォギア〜装者達のサマーバケーション〜
それぞれの同棲生活〜翔ひびの場合〜
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「終わった〜!」
授業が終わり、響は思いっきり伸びをする。
時刻は午後の4時過ぎ。今日の授業は全て終わった。
「お疲れ様。課題、間に合ったね」
「うんっ!手伝ってくれた翔くんには感謝しないとね〜」
「あんまり頼りっきりなのもダメだよ?」
「あはは〜……」
未来に釘を刺されつつ、響は鞄を手に席を立つ。
「今日も待ち合わせ?」
「うん。今日はわたしの方が先に着けるかも〜」
未来と二人、教室を出た響は、玄関を出て校門へと向かって行く。
校門脇の木の下まで着くと、響はスマホで時間を確認する。
「まだかな〜」
「今来たばかりでしょ?」
「だって〜……」
うずうず、と待ちきれない様子でいる響を見て、未来は少し呆れたようにそう言った。
五分ほどして、玄関から現れた待ち人は、いつもより早く待ち合わせ場所に立つ響を見て、手を振りながら駆け寄って来た。
その姿を見つけると、響は彼の方へと全力で駆けだした。
「翔くーーーーーーーーんっ!」
「響!?まったく、仕方ないな!さあ来いッ!」
全力疾走からの全力ダイブ。響からの唐突な無茶ぶりだが、翔は両腕を広げると難なく彼女を受け止め、そのままくるりと一回転して響を着地させる。
「翔くんおつかれー!」
「ありがとう。今日は早いね?」
「だって今日は、駅前のクレープ屋さんに行くんでしょ!?待ちきれないもんっ!」
「この食いしん坊め〜。……小日向、君も来るか?」
響の後ろに駆け寄ってきた未来を見つけ、翔は彼女にも声をかける。
未来は少しだけ考えた後、首を横に振った。
「わたしは、また今度でいいかな。今日は二人で楽しんでね」
「そうか……。ありがとう」
「未来、いいの?」
「うん。今度、創世ちゃん達も誘って女の子だけで行きたいな」
「わかった!未来の分まで、味見してくるからね!」
響は未来と笑い合い、ハイタッチを交わす。
そして翔の手を引いて、校門の外へと走り出した。
「ほらほら翔くんっ!早く行かないとお店閉まっちゃうよ!」
「慌てるな響、まだ4時過ぎだから時間は充分あるぞ!」
響に手を引かれて行く翔。二人の後ろ姿を見送る未来。
そこへ創世、弓美、詩織の三人が声を掛けた。
「よくこんな人前で堂々とイチャイチャできるよねー。まるでアニメみたい」
「わっ!?さ、三人ともいつから?」
「響さんが翔さんに抱き着いた辺りから、ですわよ」
呆れたように、それでいて楽しげに呟く弓美。
いきなり声をかけられて驚いている未来に、詩織は微笑む。
「ヒナ〜、ひょっとして寂しがってたりするの?」
「ちょっとだけ、ね……」
「まあ、無理もないか。ずっと一緒だったもんね」
「まさかあの響が真っ先に彼氏作って、しかも同棲しちゃうだ
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