第6楽章〜魔塔カ・ディンギル〜
第60節「エクスドライブ」
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に爆撃して行く。
『凄いッ!乱れ撃ちッ!』
『ぜっ、全部狙い撃ってんだ!』
不服げな表情で振り返るクリスに、響はクスッと笑う。
『だったらわたしが、乱れ打ちだぁぁぁぁッ!』
響は低空飛行しながら拳を交互に突き出し、散弾のように細かな礫となって放たれる衝撃波で、ノイズらを次々と消滅させて行った。
〈Slugger×シールド〉
三本の刃を有する円盾を、力強く投擲する純。
投げられた盾は回転しながら真っ直ぐに進み、道路を埋め尽くすノイズを一掃してその手に戻ってきた。
『ストラーイクッ!』
〈流星射・五月雨の型〉
『お前それ本当に盾なんだよな!?』
光の矢を雨のように乱射し、地上のノイズを片っ端から消滅させながら、翔は純のアームドギアを見てツッコミを入れる。
『どんな形にもなる盾だからね。ただの盾じゃ、戦いにくいだろう?』
『なら是非、勧めておきたい映画があるんだ。特殊金属製の盾と、己の肉体一つで悪と戦うヒーローの洋画があるんだ』
『あれ好きなんだけど、実は第一作しか観れてなくてさ。……よし!そうと決まれば、さっさと大掃除を終わらせようかッ!』
盾を投擲し、時にはナックル状にして殴りつけ、時には右腕に装着して剣のように振るって真空刃を放つ。
変幻自在の盾を手に、純は低空からノイズを迎え撃って行く。
一方翔は、空中のノイズを相手にしているクリスに代わり、生弓矢のアームドギアで上空から地上を爆撃。
目前に迫る要塞型ノイズには、エネルギーを右腕に集中し、全力の拳を握って殴りつけた。
〈劫炎拳〉
殴った瞬間、拳から放出されたエネルギーが火柱となって、要塞型ノイズの堅牢な体躯を突き破った。
〈蒼ノ一閃〉
空中を浮遊する2体の空中要塞型ノイズの遥か上空へと飛ぶと、翼は前回届かなかった一閃を振り下ろす。
放たれた一閃は空を切り、空中要塞型ノイズ二体を纏めて両断し、地上の群れまでをも焼き尽くした。
「「「「「響け絆ッ!願いと共に──!」」」」」
その後も五人による怒涛の連撃で、地上を埋めつくしていたノイズはどんどんその数を減らしていった。
最後の一撃が放たれた時、街全てを覆う程の爆煙と共に、殆どのノイズが消滅した。
「どんだけ出ようが今更ノイズッ!」
「今の僕らの敵じゃないッ!」
「残るは……ッ!」
地上のフィーネを見やるその瞬間、フィーネは自らの腹にソロモンの杖を突き立てた。
「「「「「ッ!?」」」」」
「あ……う……ッ!」
苦悶の声を上げるフィーネ。杖は深々と突き刺さり、その背中までを貫通していた。
「何のつもりだッ!?」
「自決……いやッ!あれは……」
次の瞬間、フィーネの傷口から触手のように生えてきた器官が、ソロモンの杖を取
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