暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
番外編 〜Chasing(追跡)〜
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 少し考え込んだ彼は口を開いた。

「嫌だよ。自分の意思を伝えられないまま終わるのは嫌だよ」

 そう言った翔太さんは笑って言った。

「君達のお陰で何かが吹っ切れたよ。ありがとう」
「いえ、お礼を言われるようなことではありませんよ」
「そうですよ」
「どうやら武偵という職業は、僕の思っていたものとは大分違うみたいだね」
「困っている人の為に働くのが、武偵ですから」

 俺はそう返し、こう付け加えた。

「また、何かあったら武偵高の方に依頼を入れて下さい。その時は自分が向かいますから」
「そうさせて貰うよ」

 翔太さんは笑顔でそう返した。
 その後、翔太さんは自分の意思を伝える為に帰って行った。
 俺達は、会計を済ませて店を出た。

「で、どうだった樋熊君?」
 唐突にカズマに尋ねられた。
「何がだ?」
「さっきの相談の話だよ」

 ああ、そういうこと。

「まあまあだったんじゃ無いの。俺からすればだけど」
「それはOKだったということで良いのかな?」
「まあね」

 そう言われたカズマは少し嬉しがっていた。
 そして突然こう言った。

「じゃあ、僕と戦って」

 どうしてそうなるんだよ。
 苛ついて「お前はとっとと依頼終わらして、帰って飯食って寝ろ!」と言ったらカズマは首を傾げた。

「依頼?? あ、忘れてたァァア!!」

 そういったカズマは慌てて街中へと消えていった。
 マジで何あいつ? 嵐かな?? 
 カズマを見送った俺は、調査書を纏めるために武偵高へと戻った???





「で、調査書を蘭豹に出してから、家帰って平賀さんに電話した後、お前に電話を掛けたと」

 一般校区(ノルマーレ)の廊下を歩きながら、キンジにその日にあった事を伝えた。
 それを聞いたキンジはドン引きしてた。ナゼソンナカオヲスルンダ。

「あの日そんな事してたのかよ……」
「そうだよ」

 キンジの言葉に素早く返答する。

「そういえば、そろそろ昼休み終わるよな」

 キンジをおちょくるためにそう言った。
 それを聞いたキンジは頭を抱えていた。
 俺は、腕時計に目を落とす。
 現在時刻は昼休み終了5分前。

「……あ」
「どうした?」
「やばい、昼飯食い終わってねぇ!!」

 俺はその場から全力で走り出した。目指すは勿論、2年C組の教室。
 キンジは???多分呆然としていたんじゃ無いかな? 
 その後30秒で教室に辿り着き、3分で食べ終えた俺は強襲科へと向かうのであった。

 余談だが、あの依頼での標的???翔太さんは、蘭豹のお見合い相手だった。
 恐らくだがあの時言ってたお見合いがそうだろう。
 だが、そのお見合いは行わ
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