暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
番外編 〜Chasing(追跡)〜
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 そして、バナナの皮を踏んだカズマは滑って転倒???ではなく直ぐ真横の海に落っこちた。

「カズマァ!」

 入水からおよそ3秒後、カズマが上がってきた。

「ふー、危ない危n???あ、この場所速i……スボボボボ……ボハッ! 助けて……流され……スボボボボ!」

 しまった、あいつはカナヅチだった。
 しかも、ここ流れが早いな。
 仕方ない、助けに行くか。

「落ち着け! 今助けに行くッ!」

 そう言った俺はブレザーを脱ぎ、ワイシャツとズボンの状態で海に飛び込む。

 ザバァーン! 

「よし、今助けn???あ、この海深i……ズボボボボ」

 ……やっちまった。
 なんでカズマ(アイツ)の事助けようとしたんだろう???俺泳げないのに!! 
 俺は何を隠そうカナヅチである。完璧に泳げないわけではないが、人並みには泳げないのである。

 実際にクロールと平泳ぎそれぞれ100メートル泳ぐことができない。
 しかし、25メートルは泳ぐことができる。遅いけど。
 逆に言えば、25メートルは泳げるのでギリギリその範囲内で溺れてるやつなら助けることができる。

 因みに、水に浮くことはできる。
 なんとかして浮かんだ俺は、カズマとの距離を測る。目測で21メートルほど。
 ギリギリ助けられるが、流れが早い。

「カズマァッ!」
「ボハッ! 僕はまだ死にたくない……助けて樋熊k……ズボボボボ」
「君たち大丈夫かい!!」

 どうするか考えていると1人の男性が岸に立っていた。その男性に向かって俺は叫ぶ。

「すいません! そこにあるブレザーの左ポケットから腕時計出してもらえませんか!」
「わかった! ちょっと待ってろ!」

 そう言って男性は、俺のブレザーの左ポケットから腕時計を出す。

「これかい!」
「それです! その、右側のツマミを思いっきり引っ張ってもらっていいですか!」

 男性は俺の指示した通りに腕時計をいじる。
 すると腕時計の文字盤の12側から、フック付きの極細ワイヤーの先端が飛び出した。

「その先端を掴んでこっちに投げてもらえませんか!」
「わかった! 行くぞ!」

 そう言って、男性はワイヤーの先端を俺の方向に投げてくる。
 そして、ワイヤーの先端を掴んだ俺はベルトにフックを引っ掛ける。

「そのまま、持っててもらっていいですか!」
「わかった!」

 男性に支えを頼んだ俺は、自分のベルトのワイヤーを引っ張り出してカズマの方に投げる。

「カズマ! 掴め!」

 カズマがワイヤーを掴んだのを確認して俺はベルトについているワイヤーを一気に巻き上げて、カズマを自分の側へと手繰り寄せる。
 そして、男性にワイヤ
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