暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第12弾 避けられない衝突
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 しばらく画面とにらめっこしていると、アンテナが立った。
 俺は、電話を掛けたが相手は通話中だった。
 仕方がないのでしばらく置いてから掛け直した。
 そして、相手が出た。

『もしもし?』
「もしもし武藤?」
『シュウヤ! お前今どこにいるんだ?』
「んー、敢えて言うなら東京上空かな?」
『お前、まさか……!』
「そのまさか。ANA600便の機内だ」
『お前も乗ってたのか! でも、通信科(コネクト)の周知した情報だとお前の名前は無かったぞ?』
「そうだろうね、だって俺の名義で乗ってないんだから」

 名義は多分セアラさんだろうから、俺がいるなんて1ミリもわかんなかっただろうな。

『どういうことだよ?』
「今話すと長くなるからまた後で話すわ。取り敢えず、やってもらいたいことがあるんだけど」
『なんだ? こっちは今忙しいんだ』
「お前まさか、滑走路の用意してるのか?」
『ああ、羽田の滑走路は自衛隊が封鎖してるからな。で、キンジの奴が「空き地島」に着陸するとか言い出したからな』

 あいつらしい発想だな。
 多分俺も同じことしただろうけど。

「もう既にやってるんだったらいいや」
『お前、このことがわかっていたのか?』
「うん、なんとなくね。悪いけど頼むよ」
『ああ』

 武藤がそう言って電話は切れた。
 その直後、セアラさんが部屋に戻ってきた。

「どうでしたか?」
「怪我人はいなかったわ」

 その言葉を聞いて安堵していた。
 セアラさんが向かいのソファーに座った。
 その時、機内放送が入った。キンジの声で。

『皆様、当機はこれより緊急着陸を行います』

 セアラさんはソファーを強く握っていた。
 ソファーを握った。
 そのアナウンスの後、機体はどんどん高度を下げていく。
 そして、レインボーブリッジが見える辺りまで来た。
 俺は窓から外を見る。
 案の定、空き地島は見えなかった。

 すると、空き地島にポツリポツリと、光が灯り滑走路になっていた。
 武藤たちがやってくれたんだ。キッチリと対角線になるように。
 滑走路は準備できてんだ、後は頼んだぜキンジ。
 そのまま、空き地島に着陸した600便はブレーキをかける。
 そして、何か途轍も無い衝撃が機体に走った。
 他の部屋からは、悲鳴が聞こえて来たが、俺の意識は再びここで途切れた???





 気がつくと武偵病院にいた。
 あの後、救助された俺は武偵病院に搬送されたらしい。
 殆ど記憶がないのだが、救助の際に俺は受け答えはできていた、ということを璃野から聞いた。
 ついでに、俺の症状について聞いたところ、傷は跡が残らないもので全治2週間ほど。
 腕の痺れに関しては、過
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ