第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第12弾 避けられない衝突
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しばらく画面とにらめっこしていると、アンテナが立った。
俺は、電話を掛けたが相手は通話中だった。
仕方がないのでしばらく置いてから掛け直した。
そして、相手が出た。
『もしもし?』
「もしもし武藤?」
『シュウヤ! お前今どこにいるんだ?』
「んー、敢えて言うなら東京上空かな?」
『お前、まさか……!』
「そのまさか。ANA600便の機内だ」
『お前も乗ってたのか! でも、通信科の周知した情報だとお前の名前は無かったぞ?』
「そうだろうね、だって俺の名義で乗ってないんだから」
名義は多分セアラさんだろうから、俺がいるなんて1ミリもわかんなかっただろうな。
『どういうことだよ?』
「今話すと長くなるからまた後で話すわ。取り敢えず、やってもらいたいことがあるんだけど」
『なんだ? こっちは今忙しいんだ』
「お前まさか、滑走路の用意してるのか?」
『ああ、羽田の滑走路は自衛隊が封鎖してるからな。で、キンジの奴が「空き地島」に着陸するとか言い出したからな』
あいつらしい発想だな。
多分俺も同じことしただろうけど。
「もう既にやってるんだったらいいや」
『お前、このことがわかっていたのか?』
「うん、なんとなくね。悪いけど頼むよ」
『ああ』
武藤がそう言って電話は切れた。
その直後、セアラさんが部屋に戻ってきた。
「どうでしたか?」
「怪我人はいなかったわ」
その言葉を聞いて安堵していた。
セアラさんが向かいのソファーに座った。
その時、機内放送が入った。キンジの声で。
『皆様、当機はこれより緊急着陸を行います』
セアラさんはソファーを強く握っていた。
ソファーを握った。
そのアナウンスの後、機体はどんどん高度を下げていく。
そして、レインボーブリッジが見える辺りまで来た。
俺は窓から外を見る。
案の定、空き地島は見えなかった。
すると、空き地島にポツリポツリと、光が灯り滑走路になっていた。
武藤たちがやってくれたんだ。キッチリと対角線になるように。
滑走路は準備できてんだ、後は頼んだぜキンジ。
そのまま、空き地島に着陸した600便はブレーキをかける。
そして、何か途轍も無い衝撃が機体に走った。
他の部屋からは、悲鳴が聞こえて来たが、俺の意識は再びここで途切れた???
気がつくと武偵病院にいた。
あの後、救助された俺は武偵病院に搬送されたらしい。
殆ど記憶がないのだが、救助の際に俺は受け答えはできていた、ということを璃野から聞いた。
ついでに、俺の症状について聞いたところ、傷は跡が残らないもので全治2週間ほど。
腕の痺れに関しては、過
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