暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第12弾 避けられない衝突
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 俺はナイフを仕舞ってベルトの背面側に付いた2つのホルスターから2挺のDE(デザートイーグル)を抜こうとした。

 それを見計らったかの様に理子が襲いかかってきた。
 俺は即座にDEを抜き、応戦する態勢に入った。
 銃口を彼女に向けた途端、手元にあった2挺のDEが消えた。正確には、彼女によって弾き落とされたのである。

「……?!」

 瞬間的に理解の追いつかなかった俺は僅かに硬直していた。
 理解の追いついた瞬間には???もう、遅かった。
 自分の眼前には、平行に並んだ2本のナイフが迫って来ていた。
 この時の俺は、純粋な死への恐怖しか無かった。

(駄目だ、終わった???)

 そう思った俺の中で再び、あの血流の感じが生まれた。
 全身を物凄い勢いで血が巡り、上半身へと血流が集まっていくこの感じは???間違いない、バーストモードを発動するときのものだ。

 そして、意識が再び現実へと戻ると俺は、上体を逸らしてとある映画の銃弾を避ける時の様な体勢になり、ナイフを避けた。
 そして、避ける体勢に移る時に抜いて置いたベレッタから、弾丸を彼女の左右の肩へと放った。勿論、相手の方を見ずに。
 被弾した彼女は、少し後退しながら態勢を立て直した俺に言った。

「くふっ、その感じなったんだね」
「……知っているのか」
「勿論知ってるよ。B(バーサク)S(シンドローム)T(タクティクス)でしょ。確か狂戦士(・・・)みたいになるんだよね?」

 俺の体質のことを知っていたのか……。

「そうだ。で、まだ続けるのか???4世(・・)さん」

 その言葉を聞いた彼女はキレた。

「???お前もか。お前もあたしを侮辱するのか!! アイツらと同じように!!」
「知らねーよ、そんなこと。今さっき、人のこと物扱いしたんだから因果応報とでも考えろ」

 俺は煽るようにそう言った。

「お前は絶対殺す!!」
「上等だ、やってみろよ! 受けてやるからよ!」

 ヤバイ、完全にバーストモード(こっち)の俺に呑まれてきている。
 そんな事を考えていると、彼女が飛び掛ってきた。
 俺は、ブレザーの内側から2本の逆刃刀を抜き応戦する。
 俺の右の刃と彼女の右のナイフがぶつかりあって火花を散らした。
 俺は刀ならではのリーチを生かして、ガラ空きとなった彼女の右の脇腹へと刀を振った。

「貰った……!?」

 その瞬間、またしてもあの忌々しい記憶が蘇り邪魔をした。
 そのせいで、左手の力は抜け、握っていた刀を離してしまった。

「やっぱり、甘いね」

 そう言われたことで俺の意識は戻ってきた。
 しかし、目の前の彼女は既に左側のナイフを振り下ろしていた。
 俺は急いで刀を
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