第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第12弾 避けられない衝突
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部、放課後に平賀ちゃんと一緒になって夜までやってた発明に回した」
それを聞いた理子は、少し唖然としていた……気がした。
それにしても、一体何が目的で俺を狙ったんだ?
そこのところが全く分からない。
「何故俺を狙った?」
「そんなの簡単だよ。アリアとくっついてもらうためだよ」
普段通りの口調でそう言った理子は、中身が入れ替わったかの様にシリアスな口調になって続けた。
「でも、本命は???シュウヤ、お前じゃ無い」
ああ、そう。結局のところそうじゃないか。
「要するに予備だったんだろ、俺?」
「大正解!! 最初の予定では、シュウヤとアリアをくっつける予定だったんだけど、やっぱりキンジの方があってたんだよね〜」
そこまで聞いて、俺の中で何がプツリと切れた気がした。
「……いい加減にしろよ、お前。さっきから黙って聞いていれば人のこと物みたいに扱いやがって。おまけに、お前の私的な理由で巻き込まれる者の身のことなんて全く考えて無いみたいな言い方しやがって」
俺はそういう奴が1番気に食わない。こういう奴を前にすると冷静ではいられなくなってしまうタイプなのだ。
「あたしと戦うっていうの?」
「上等だぜ。戦ってやるよ」
そう言い放った俺は、ベレッタを仕舞ってベルトの左右に付けたシースナイフを鞘から抜き、左手のナイフを逆手持ちにしてダガーのように構えた。
「あれ〜、そんなオモチャなんかで良いのかな〜?」
確かに、刀などの武器を使い慣れた者や、それを見てきた人間からすればナイフなどはオモチャ同然であろう。
俺自身もその内の1人であるから、言っていることはよくわかる。
だが、今この場においては小回りの効くナイフの方が圧倒的に優秀である。
何より今の俺は持っているとはいえ、刀を抜くつもりは無い。
「こいつで十分だ」
俺は、内心を悟られないようにするためそう返した。
そして、理子へと襲い掛かった。
飛び込んでいく俺に理子は銃口を向けようとした。
理子が銃口を向けきる前に体勢を低くした俺は彼女の懐へと忍び込んだ。
そして俺の刃が彼女を捉えようとした刹那???彼女のツインテールで握られていたナイフが双方から襲い掛かってきた。
俺はとっさの判断でその刃を抑えた。
そして蹴りをかまそうとした瞬間、嘲るような顔をした理子は俺に右手で持ったワルサーP99の銃口を向けてきた。
そして、2回のマズルフラッシュと同時に金属バットで殴られたような痛みが2回走った。
「ぐふっ?!」
俺は反射的にナイフを弾いて後退した。
至近距離で銃撃してきたのか。
まあ、武偵同士の戦いでは当たり前のことなのだが
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