第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第12弾 避けられない衝突
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残ったセグウェイ達は、しぶとく俺を追ってきた。
だがそれも、ここで終わりだ。
俺は海へと自転車を飛ばす。
そして地面がなくなる瞬間にハンドルを思いっきり持ち上げ、ちょうどバイクのウィリーの様な状態で海へと飛んだ。
飛び上がると同時に俺は、ベルトのワイヤーを右手側にあった近くの倉庫のドアノブに絡みつかせ、引いた。
引いた勢いで、俺は再び地面の方へと戻った。
海へと飛んだ俺を追いかけてきたセグウェイの内2台は減速が間に合わず水没して行った。
残った3台のセグウェイは、着地しようとした俺に銃口を向けた。
俺はUZIの銃口をジッと見つめ、そこに全ての意識を集中させた。
そして、俺が着地すると同時にUZIからそれぞれ1発ずつ弾が発射された。
普通ならこのタイミングで撃ってくる弾は避けられない。
それをわかった上でこのタイミングで撃ったのだろう。
だが、そいつは無駄だったようだな。
何故かって?
それはだな、今の俺には弾の動きが全て見えているからだ。
狙いは???頭、首、心臓。殺す気でやってるな。
そんなことを思いながらも俺は弾の射線から離れるために、銃弾を見ながら反時計回りに90度、軸回転をした。
そして、俺の側を銃弾が通り過ぎると同時に、右手で持ったベレッタを回転の勢いを使って流すように撃った。
この際に使用した弾は3発のみ。
その3発の銃弾は、確実にセグウェイの銃座を破壊していった。
いまので、セグウェイは完全に沈黙した。
俺は、セグウェイをくまなく調べた後全て解体し、鞄とは別で持ってきていたリュックに詰めた。
部品を詰めきった俺は再び自転車にまたがった。そして、左腕に巻いた腕時計へと目を落とす。時刻は7時58分。
ちょうど第3男子寮前にバスが来たあたりだ。
俺は、今度は学園島を目指して自転車を漕ぎ始めた。
その後、始業式の10分前には学校に着き普通に始業式に参加した。
その日、教務科から出された始業式中の時刻に起きた事件についての周知メールに、俺が気がついたのは夜になってからだった???
「???アレをやったのはお前だったのか」
今更ながら、周知メールに書いてあった内容と全く同じことが自分の身に起きていたことに気がついた。
「そうだよ。ぜーんぶ理子が仕組んだことだよ。で、どうして無傷だったの?」
「ああ、まずC4についてだが、乗る前に解体した。で、セグウェイは蛇行運転とフェイクと銃撃で全部お釈迦にした」
と、言うような感じで軽く説明してやると、驚きと僅かだが感動のようなものが混じった顔をした。
「で、解体した爆弾とかはどうしたの?」
「爆弾とセグウェイの残骸は全
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