第6楽章〜魔塔カ・ディンギル〜
第55節「月を穿つ」
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リディアンの危機だと聞かされ、放っておけなかったのさ」
「わざわざアイオニアンから!?」
「いったいどうやって……」
そこへ、各シェルターを見回っていた未来と緒川が駆け込む。
「皆っ!」
「小日向さんっ!」
無事だった3人に駆け寄る未来。
「良かった……みんな良かった!」
更に、蹴破られたドアから藤尭、友里、弦十郎も入室して来た。
3人の対応を未来らに任せ、藤尭は部屋にあったコンソールを起動する。
「この区画の電力は生きているようですッ!」
「他を調べてきますッ!」
生存者の救出を兼ね、緒川は部屋を飛び出して行く。
突然現れた見知らぬ大人達に、創世達と大野兄弟は困惑していた。
「ヒナ、この人達は……?」
「うん、あのね……」
「我々は、特異災害対策機動部。一連の自体の収束に当たっている」
「それって、政府の……」
「純から聞いていた通りだ……」
パイプ椅子に腰を下ろした弦十郎からの説明に、救助が来た事に安堵したのか、弓美はようやく落ち着きを取り戻す。
「モニターの再接続完了。こちらから操作出来そうです!」
藤尭の声と共に、ディスプレイには地上からの映像が映し出される。
そこに映し出されていたのは、天高く聳え立つ塔。
そして、その下でフィーネと戦う、4人のシンフォギア装者達だった。
「……あッ!響ッ!?それに、あの時のクリスも……ッ!」
「「「え……?」」」
「これが……」
「了子さん……?」
戦場で戦士として戦う響の姿に驚く女生徒3人と、フィーネの姿に驚愕するオペレーターの2人。
「どうなってるの……。こんなのまるでアニメじゃないッ!」
「ヒナはビッキーの事、知ってたの……?」
「……うん」
「前に二人が喧嘩したのって……そっか。これに関係する事なのね……」
「……ごめん」
真実を知った3人。しかし、真実を知る事になった一般人は、彼女らだけではなかった。
「失礼しますッ!」
突然の新たな声に、その場にいる全員が振り向くと、そこには……全身にプロテクターを纏った金髪の少年が入って来た所であった。後ろには、同年代と思わしき2人の少年が、ドアのあった場所から顔覗かせている。
「風鳴翔の叔父とは、あなたの事ですか!?」
「君は……確か、アキレウスの……」
「爽々波純。翔の親友です!翔に頼まれ、アイオニアンから救援に来ました!」
「翔から?そうか……それは心強い」
「爽々波純って……アイオニアンのプリンス!?」
純の名前を聞き、創世が驚きの声を上げる。
「ああ。僕らのリーダーだよ」
「えっ!?大野達、こんな噂の有名人の友達なの!?まるでアニメじゃん!」
その時、紅介がディスプレイに映った映像に声を上げた。
「オイ!?あれ
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