暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第6楽章〜魔塔カ・ディンギル〜
第54節「カ・ディンギル出現」
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
、シンフォギア・システムは本気で玩具に等しいのが伺えた。
「お前の戯れに、奏は命を散らせたのかッ!」
「あたしを拾ったり、アメリカの連中とつるんでいたのもッ!そいつが理由かよッ!」
「響があんな目に遭った原因も、広木防衛大臣を暗殺したのも、全部お前がッ!」
 激昴する翼とクリス、そして翔。

 しかし、フィーネはやはり口元に貼り付けた笑みを崩さない。両腕を広げ、高らかに宣言した。
「そうッ!全てはカ・ディンギルのためッ!」
 次の瞬間、地響きとともに地面が割れ、リディアンの真下から()()が屹立する。
 地下シェルターに逃げ込んだ人々が悲鳴を上げ、二課本部の廊下が隆起し、エレベーターシャフトのレールがパージされると共に、その奥に隠されていた装置が顔を出す。
 様々な幾何学模様と古代文字が刻まれ、天高く伸びる色鮮やかな魔塔。
 その姿はまさしく、古き書物に語られし伝説の『天まで届く塔』そのものであった。
「これこそが、地より屹立し天にも届く一撃を放つ荷電粒子──カ・ディンギルッ!」
 終わりの名を持つ巫女は、自らが建てた頂へと至る塔を見上げる。
 カ・ディンギルは遂に起動した。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ