第6楽章〜魔塔カ・ディンギル〜
第54節「カ・ディンギル出現」
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、シンフォギア・システムは本気で玩具に等しいのが伺えた。
「お前の戯れに、奏は命を散らせたのかッ!」
「あたしを拾ったり、アメリカの連中とつるんでいたのもッ!そいつが理由かよッ!」
「響があんな目に遭った原因も、広木防衛大臣を暗殺したのも、全部お前がッ!」
激昴する翼とクリス、そして翔。
しかし、フィーネはやはり口元に貼り付けた笑みを崩さない。両腕を広げ、高らかに宣言した。
「そうッ!全てはカ・ディンギルのためッ!」
次の瞬間、地響きとともに地面が割れ、リディアンの真下からそれが屹立する。
地下シェルターに逃げ込んだ人々が悲鳴を上げ、二課本部の廊下が隆起し、エレベーターシャフトのレールがパージされると共に、その奥に隠されていた装置が顔を出す。
様々な幾何学模様と古代文字が刻まれ、天高く伸びる色鮮やかな魔塔。
その姿はまさしく、古き書物に語られし伝説の『天まで届く塔』そのものであった。
「これこそが、地より屹立し天にも届く一撃を放つ荷電粒子──カ・ディンギルッ!」
終わりの名を持つ巫女は、自らが建てた頂へと至る塔を見上げる。
カ・ディンギルは遂に起動した。
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