TURN25 アフリカ戦線その十一
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が」
「占領地を見てみるか。少し探そう」
「ええ、バルバロッサ作戦発動前にね」
レーティアとグレシアは二人でロンメル達の穴埋めをする戦力を探しにかかった。そしてそのことはドクツ軍首脳部にも伝わっていった。それがまた一つの人物を世に出すことになったのである。だがその人物がどういった者かは神のみぞ知ることだった。
このことは北アフリカにいるロンメルにも伝わった。彼はプロイセンからこの話を聞いたのだ。
「総統閣下が人材を探しておられるか」
「ああ、俺達がこっちに来たからな」
「ソビエトとの戦いの為のだな」
そのことはロンメルも知っていた。元帥としてバルバロッサ作戦の会議に出席していたからだ。
「いよいよはじまるか。あの作戦が」
「俺達も本来はバルバロッサに参戦できたんだがな」
「仕方がない、そのことは」
ロンメルは残念そうな顔になったプロイセンに微笑んで述べた。
「我々は我々の戦場で戦うだけだ」
「それはそうだけれどな。けれどこのままじゃな」
「そうだ。バルバロッサ作戦成功の為の戦力がない」
「それどうすればいいだろうな」
「彼がいればな」
ロンメルはふとだ。遠い目をして言った。
「推挙したのだが」
「んっ?誰をだい?」
「士官学校の同期だ。彼がいればな」
「士官学校っていうと軍人かよ」
「中々できた人物だった。しかし何故か途中で士官学校を自分から退学した」
そしてだというのだ。
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