第6話 勘弁してくれ…
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンドの奴が食いついて来た。が、こちらとしても口論を止めるという目標は達成しているので相手にする気はなく、さっさと立ち去ろうとするが、
「待てよ!」
こいつ…さっきの自分の言葉も覚えてないのか。馬鹿なのか?
「すっこんでろ、と言われたのですっこむことにしたんだがなにか?」
「ッ!テメェ馬鹿にしてんのか!?」
「いや、まあそうだけど?」
特に否定することでもないので正直に返す。ちなみにこのときにはすでに我が頭の中から当初の目的…喧嘩の仲裁は忘れ去られていた。人のこと言えない立場になりつつあった。
「ふざけんなよテメェ!」
「ふざけてねぇって真面目だって!」
あんなことを言えばこういう風に一触即発になるのは目に見えているわけで。
「サクヤ何のために行ったんだろ?」
ハルよ…頼むからそれは言うな。聞いてて泣きたくなるから。てか、ほんとうにまずいなこのままだと。どうにかしないといけな…
「何をやっているんですか?」
「「!?」」
…いな、と思っていたら教室に女性の声が響き渡る。どうやら教師が来たらしい。
「チッ、命拾いしたなモブ」
「ああ、そうだな」
教師が来たことで興がそがれたのか、セカンドの奴は俺から離れていった。俺もそのままでいるわけには行かなかったので自分の席に向かう。
「初めまして。これから一年皆さんと過ごすことになる相良愛理と言います。皆さん、困ったことがあったら私に聞いてくださいね」
先程の教師が教卓の前に立って自己紹介をする。どうやら彼女が俺たちの担任らしい。
「早速ですが皆さんには自己紹介をしてもらおうと思います。これから一年ともに過ごすお友達の名前を覚えられるようにがんばりましょう!じゃあ、あいうえお順です。バニングスさんお願いします」
「はい」
と言って、立ち上がったのは先程のセカンドの被害者グループにいた金髪の少女だ。
「アリサ・バニングスよ。これから一年よろしく!」
…バニングス?昔やってたゲームでそんな名前のトンファー使いがいたような気が…
「…じゃあ、次は高町さんおねがいします」
「ふ、ふぁい!高町なのはって言います!よろしくお願いします!」
考え事してたら気がつくと俺の2人前まで来ていた。うちのクラスにタ行から始まる奴が少ないせいだろうか、何の因果か俺の目の前に先程の紫髪の女の子、その前になのはという順番になっている。
「月村すずかです。本を読むことが好きです。よ、よろしくお願いします」
俺の前の女子、月村すずかまで順当に…月村?またしても聞いた様な名前だな。たしか姉さんの学校の後輩にそんな名前の人がいたような…
「じゃあ、次は…東堂君」
と、いかんいか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ