第6話 勘弁してくれ…
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「ほんとにみんな(・・・)だね」
入学式をそつなくこなし(ちぃさんが来賓席に座ってカメラを回していたことに仰天するハプニングがあったが)、クラスの発表を終えて教室に来たわけだが…
「なぜよりにもよってアイツ(・・・)と一緒になってしまうんだ」
途中で合流したハルと俺を待っていたのは…
「テメッ、いつぞやかのモブじゃねぇか!なんだ、今度はなのはだけに飽き足らず、アリサとすずかにまで手ぇ出そうとしてんのか!」
「まだ、そんなこと言ってるんさ?人を俺のもの呼ばわりとは幼稚園児並さね?」
いつぞやかに公園で繰り広げられていたファーストとセカンドの口論だった。なんか、びみょーに数が増えている気がする。で、その近くには少女なのはに加えて紫髪の少女に金髪の活発そうな少女がいる。三人とも今日会ったばかりだろうになんか強固な絆で結ばれているようだ。主にセカンドの被害者として。
「もうやだ…」
「サクヤ、あきらめたほうがいいと思うよ」
「なぜあいつと一緒なのにトウカとは別クラスになってしまうんだ。トウカ、ヘルプ・ミー」
「はいはい。それよりも止めないとまずいんじゃない?みんな怯えてるよ」
口論している2人を中心に一部を除いた全員が遠ざかって関らないようにしている。
「止めるだろ、少女なのはが」
「サクヤはこの前彼女が処理落ちして逃走したの覚えてるよね?」
「人も成長するだろ?俺だって最近はやっとこさ(魔力版)螺旋丸の完成が見えてきたんだから」
「少なくともこういった方向性での成長は認められないと思うけど?」
「めんどくさい。これ止めに入ったら100%の高確率でアイツに絡まれるだろ」
あの手のタイプは邪魔に入った奴をいちいち覚えている執念深いタイプだ。そんなのを相手にするのは骨が折れる。
「…止めてきてくれたらサクヤのデバイス製作ロハでやってあげるけど?」
「よっしゃ、任せておけ!こう見えても俺は仲裁者の異名を持っていたんだぜ?」
悪魔の誘惑に即座に折れた現金な俺。やばい、あまりの単純さに泣きたくなってきた。兎も角口論している二人にそっと近づく。
「いい加減にしろ!モブごときが彼女達と俺の関係を邪魔するな!!」
「いい加減にするのはそっちさ!どこをどう見たらそうなるんさ?三人とも嫌がってるさ!」
ずいぶん近くに寄ると口論がヒートアップしていた。こちらに気づいている様子はない。…そろそろ止めるか。
「2人ともいい加減にして欲しい。みんな怯えてる」
息継ぎをしている間に俺が2人の間に割って入る。
「サクやん!?」
「ハァ!?うるせえよ。すっこんでろ!」
海斗のやつは周りの様子に気がついたみたいだが、案の定セカ
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