暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
第5楽章〜交わる想い、繋がるとき〜
第51節「スカイタワーの決戦」
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。行き場の無くなったエネルギーを、臨界まで貯め込み、一気に解き放ってやる!」
 自信満々に笑ってそう語るクリス。
「だが、チャージ中は丸裸も同然。これだけの数を相手にする状況では、危険すぎる!」
「そうですね……だけどッ!わたし達がクリスちゃんを守ればいいだけのことッ!」
「露払いなら慣れている。任せてもらおうか」
「ッ……!」
 驚くクリスに微笑みかける響と翔、釣られて翼も頬を緩める。
 3人が地上のノイズ達へと向かい、それぞれの武器を構えた……。



 その時だった。

シュタッ……

「ッ!?何だ!?」
 彼らの目の前に突如、全身を包む黒地に青のアンダースーツの上から、各関節部にオレンジ色のパイプのようなパーツが存在するプロテクターを着た、謎の存在が着地した。
 その顔は黒いバイザーと、口を覆うマスクが付いたメットで隠されている。
「誰ッ!?」
「何者だ!」
 響、翔、翼が警戒する中、クリスはその姿を見て驚いたように目を見開いた。
「おい……うそ、だよな……?まさか……」
 その様子に、3人はクリスの方を振り向く。
 クリスは肩を震わせ、いやいやをするように首を横に振りながら、目の前にいる鎧の少年に呼びかけた。
「……ジュンくん、なのか……?」
「……」
 鎧の少年は一言も喋ること無く……ただ、その言葉にコクリと首を縦に振って答えた。
「「ッ!?」」
 驚く響と翼。しかし、誰よりも驚いているのは誰なのか、それは言うまでもない……。
「純……!?なんで、どうしてお前が……!?」
 カ・ディンギルの起動が迫る中、それはかつてない試練として、装者達の前に立ち塞がった。
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