第5楽章〜交わる想い、繋がるとき〜
第51節「スカイタワーの決戦」
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から──ッ!?」
響が言った直後、ヘリはノイズに襲われ爆発した。
「そんな……」
「──よくもッ!」
ヘリを襲ったフライトノイズ達は、そのまま急旋回し、ミサイルのようにこちらへと突撃する。
「だぁッ!」
「はッ!」
「ふんッ!」
跳躍してそれを回避した3人は、それぞれの元へと突っ込んでくる2体目、3体目をそれぞれ、拳で砕き、剣で斬り伏せ、手刀で叩き落とす。
しかし、空中要塞型ノイズは更に小型ノイズを投下して来る。これではキリがない。
「空飛ぶノイズ、どうすれば……」
「臆するな立花ッ!『防人』が後ずされば、それだけ戦線が後退するという事だッ!」
「でもどうするんだ姉さん?さっき生弓矢なら届くかもって試したけど、投下されたノイズが盾になって届かないんだ……!」
「くッ……。せめて、広範囲に圧倒的な火力を叩き込める者がいれば……」
そうこうしている間にも、3人に迫るフライトノイズの群勢。3人が構えたその時……凄まじい射撃音と共に、フライトノイズの群れが一斉に爆発した。
「あ……ッ!え……?」
「今のは……まさかッ!?」
「イチイバルの重火力射撃、だとぉ!?」
振り返る3人。そこには、両手に三連装ガトリング砲を構えた赤き鎧の少女、雪音クリスが立っていた。
「──空飛ぶノイズが何だってんだッ!そんな雑魚に手間取ってんじゃねぇッ!」
「雪音クリス……何故ここに!?」
「ちッ……こいつがピーチクパーチクやかましいから、ちょっと出張ってみただけ。それに勘違いするなよ?お前達の助っ人になった覚えはねぇッ!」
『助っ人だ。少々到着が遅くなったかもしれないがなッ!』
「な……むぐ……ッ!」
その手に握っていた二課の通信機を通して、弦十郎が即座にそのツンデレを粉砕する。
クリスはあっさり自分の言葉を否定され、言い返せなくなり顔を赤くする。
「助っ人……?」
『そうだ。第2号聖遺物『イチイバル』のシンフォギアを纏う戦士──雪音クリスだ!』
「クリスちゃ〜んッ!」
感極まってクリスに抱き着く響。慌ててそれを振り払おうとして、クリスはその手から通信機を落とした。
「ありがとう〜ッ!絶対に分かり合えるって信じてた〜ッ!」
「なッ……このバカッ!あたしの話を聞いてねぇのかよッ!」
「とにかく今は、連携してノイズを……」
抱き着く響を振り払い、通信機を拾ってクリスは3人から離れる。
「勝手にやらせてもらうッ!邪魔だけはすんなよなッ!」
「ええッ!?」
「お前そこは空気読めよ……」
クリスはそのままアームドギアのクロスボウを展開し、空中から迫るフライトノイズへと向けて放つ。
綺麗に晴れ渡る青空に、季節にはまだ早いいくつもの花火が散った。
「傷ごとエグれば、忘れられるってコトだろ?イ
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