第5楽章〜交わる想い、繋がるとき〜
第51節「スカイタワーの決戦」
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、己の策が功を奏すると信じ、装者達にノイズを任せる。
(これは明らかに陽動。本物のカ・ディンギルは別の場所にあるはず……。誰にも知られずに塔を建造するには……ッ!まさか、カ・ディンギルの正体は!?)
そして緒川もまた、マネージャー業の間だけかけている伊達眼鏡を外すと、すぐさま車をリディアンへと向けて走らせるのだった。
東京スカイタワーの周囲を取り巻くように旋回する、4体の空中要塞型ノイズ。
4体は、旅客機で例えれば、貨物室のハッチのようになっている器官を開き、そこから大量のノイズを街へと投下していく。
更に背部の器官からは空母から飛び立つ戦闘機の如く、フライトノイズが何体も飛び立っていく。
そんな空中要塞型ノイズの頭上へと回ったヘリから、響は飛び降りる準備をしていた。
「響、そっちは頼むぞ!」
「任せて。翔くんはもう一体の方ね!」
そう言って響は先に飛び降りると、その聖なる詠を口ずさむ。
「──Balwisyall Nescell gungnir tron──」
そしてヘリはもう一体の要塞型ノイズの頭上へと移動し、翔はそこで飛び降りると、自身の胸の歌を口ずさんだ。
「──Toryufrce Ikuyumiya haiya torn──」
橙色と、灰色の閃光が二人を包み、その姿を変じさせる。
「何故どうして、広い世界の中で──」
響は右腕のパワージャッキを引っ張り、拳を真下へと真っ直ぐ向け、落下の勢いを全て乗せた一撃を空中要塞型ノイズへとぶつける。
〈我流・撃槍衝打〉
空中要塞型ノイズの中心部に風穴が空き、響はそこを抜けて地上へと落ちていく。
風穴を抜けた直後、ノイズは爆発し霧散した。
一方、翔もエルボーカッターにエネルギーを集約し、その両腕を交差させてノイズの背へと振り下ろした。
〈斬月光・十文刃〉
空中要塞型ノイズは、その背部から×印に切断されて爆散した。
爆炎を抜け、翔は道路にクレーターを作りながらも着地する。
そこへ、バイクから華麗に倒立前転を決めながらギアを纏って飛び降りた翼が、空中で姿勢を整えながらアームドギアを振るう。
「はぁッ!」
〈蒼ノ一閃〉
飛ばされた青の孤月は、投下されるノイズらの大半を滅するも、親元である空中要塞型ノイズには届かずに消える。
アームドギアを振り抜いて着地した翼は、苦い表情で歯を食いしばった。
そこへ、響と翔も合流する。
「相手に頭上を取られることが、こうも立ち回りにくいとは──ッ!」
「ヘリを使って、わたし達も空
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