第48話
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1月23日――――――
カレル離宮から撤退し、エマ達魔女の眷属の隠れ里である”エリンの里”に到着し、ローゼリアの気遣いによってまずはそれぞれの身体を休ませたアリサ達だったが”星杯”内での激闘があまりにも激しかったことでアルゼイド子爵等と言った達人クラスの使い手を除き、”星杯”で激闘を繰り広げていたアリサ達は体力、霊力共に相当消耗した事で昏睡状態に陥り、”黄昏”発動から約5日間眠り続け、翌日ようやくそれぞれの体調が戻ったアリサ達は話し合いを始めた。
〜隠れ里エリン・ロゼのアトリエ〜
「さてと…………改めてになるが宰相殿達を止める事はできなかったが、こうして皆無事に帰還する事ができたのだから、まずはそれだけがせめてもの不幸中の幸いと思うべきだろうね。」
「オリヴァルト殿下…………はい、そうですね。」
「ま、こうして私達が無事に帰還する事ができたのも、ミリアム君の尊い犠牲と私達と決別したリィン君達のお陰でもあるというのがある意味皮肉にもなりますけどね。」
「っ…………ミリアム…………」
オリヴァルト皇子の言葉にトワが頷いた後アンゼリカは疲れた表情で溜息を吐いて答え、ミリアムの死を思い返したユーシスは辛そうな表情で唇を噛み締め
「アンちゃん…………」
アンゼリカの言葉を聞いたトワは複雑そうな表情をした。
「け、”決別”って………あの時、実際リィン達が助けにきてくれたんですから、さすがに”決別”は言い過ぎだと思うんですけど…………」
一方エリオットは不安そうな表情でアンゼリカの言葉に対して指摘し
「いえ…………リィンがヴァリマールを介してトワに渡した真っ二つに斬られた生徒手帳とARCUS…………それが何よりもの証拠よ。」
「ぁ…………」
「…………ッ!リィン…………セレーネ…………どうして…………」
「…………正直アンタ達に”追い討ち”をするようになるから、こんなことは言いたくなかったんだけど…………”準起動者”の件もその件に関係していると思うわ。」
「セリーヌ、それは…………」
重々しい様子を纏って呟いたサラの言葉を聞くと呆けた声を出し、アリサは辛そうな表情で唇を噛み締めて身体を震わせ、重々しい口調で呟いたセリーヌの指摘を聞いたエマは複雑そうな表情をした。
「”準起動者”…………そういえば、カレル離宮での暗黒竜との戦いではオレ達のARCUSは何の反応もしなかったな。」
「それどころか、僕達のようにリィンと一緒に旧校舎の”試し”を受けていないアルフィン皇女殿下達どころか、内戦では敵だった”神速”まで”準起動者”になっていたよな…………?」
「しかもロイド君達”特務支援課”まで”準起動者”になっていたようだから、増々謎が増えるばかりだねぇ。」
「ん。しかも
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