第48話
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為にやる事がある”と言って、この隠れ里を出て行ってまだ戻ってきていない。」
「姉さんが私達の為に…………ですか?」
「一体何をするつもりなのかしら、あの女は。」
「全く、師である妾ではなく”光の剣匠”に伝言を残して去るとは相変わらずの放蕩ぶりじゃの。」
アルゼイド子爵の答えを聞いたエマが困惑している中、セリーヌはクロチルダの意図を怪しみ、ローゼリアは呆れた表情で溜息を吐いた。
「…………それで話を”準起動者”の件に戻すけど、カレル離宮ではZ組のみんなのARCUSが反応しなかった理由について、セリーヌ君やエマ君は何か心当たりがあるのかい?」
「はい…………恐らくですが、”準起動者”の条件は”起動者”が”準起動者達がこちら側”――――――つまり、”起動者にとっての仲間であり、また準起動者もそれを自覚している事”が条件だと思われるのです。」
「その証拠に”試し”を受けていないZ組達の担任も内戦では準起動者になっていたでしょう?」
「あ……………………」
「なるほどね…………道理で内戦の時はあたしもいつの間にか、準起動者になっていた訳ね…………」
アンゼリカの質問に対して答えたエマとセリーヌの答えを聞いたアリサは呆けた声を出し、サラは複雑そうな表情で呟いた。
「という事は”今回の戦争でメンフィル帝国軍側につくと決めたリィンにとってオレ達は仲間ではなく、メンフィル帝国軍側についた時にできた仲間達は自分にとっての仲間”だからリィンの部隊に配属されたアルフィン皇女殿下達もそうだが、メンフィル帝国軍側についた”鉄機隊”も”準起動者”になったという事か…………」
「そ、そんな…………」
「みんな…………」
ガイウスの推測を聞いたエリオットは不安そうな表情で呟き、他の面々もそれぞれ暗い表情を浮かべている様子をトワは心配そうな表情で見守っていた。
「いや…………さすがにそれは早計だと思うよ?」
「ああ…………リィン達とほとんど面識がないと思われるプリネ皇女殿下達まで”準起動者”になっていた謎も残っている上、継母上を含めてメンフィル・クロスベル連合側である一部の人物達はあの場にいながらも”準起動者”になっていないのだからな。」
そこにオリヴァルト皇子が意見を口にし、オリヴァルト皇子に続くようにミュラー少佐は指摘をした。
「そういえば…………」
「オリヴァルト殿下達は先程”プリネ皇女殿下”と口にしましたが、カレル離宮での戦いで”魔弓将”と共に”黒のアルベリヒ”達と実際に戦った人物の中に”姫君の中の姫君”と称されているメンフィル帝国のプリネ皇女殿下もいたのですか?」
二人の話を聞いて当時の出来事を思い出したマキアスは目を丸くし、ユーシスは驚きの表情で訊ねた。
「ああ。茜色の髪で細剣使
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