暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第11弾 〜Happening hijack(事件への離陸)〜
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ガチで踏んではいけないものだったようだ。

「なんて言ったかて聞いたんだ!!」

 そう叫んだ理子は切りかかってくる。

「!?」

 咄嗟の出来事で対応が少し遅れた俺はなんとかその攻撃を回避するが、ナイフが髪の毛を掠めた。
 俺はそのまま後退して、態勢を立て直した。

「待て、なんでそんなに怒るんだ!」
「どいつもこいつも4世、4世数字で呼びやがって!」

 それか、こいつの怒りの原因は。

「落ち着け理子(・・)。お前は結局何者なんだ」

 名前で呼んだせいか少し落ち着いた理子は答えてくれた。

「さっきも言ったように理子は???」
「そういうことじゃない」

 そう言われた理子は理解したらしい。

「ああ、そういうこと。じゃあ、ヒントをあげるから考えてごらんよ」
「ヒント?」
「フランスの大怪盗って言えばわかるかな」

 そう言って理子はくふふ、と笑った。

「フランスの……大怪盗……まさか!」
「わかったみたいだね〜」
「アルセーヌ・リュパン……!」
「せいかーい! 流石だねシュー君。理子の曽お爺さまは大怪盗アルセーヌ・リュパンだよ。で、理子の本当の名前は理子・峰・リュパン4世」

 マジかよ。
 大怪盗の曾孫かよ。
 なんなんだマジで。
 訳が分からなくなってきた。

「そうだ、シュー君もどう?」

 理子が突然問いかけてきた。

「何がだ?」
「一緒に、イ・ウーに来ない?」
「!?」

 その言葉に俺は衝撃を隠せなかった。
 同時に、こいつを叩きのめしたいという衝動さえ生まれてしまった。
 そんな俺に対して理子は、シリアスな口調で続けた。

「どう、来ない? それだけの実力があれば上を目指せるよ。それにシュウヤ(・・・・)の???」

 そこまで言われた俺は、衝動的に怒鳴っていた。

「いい加減にしろ! 俺にテロ活動しろって言うのか! お前???武偵殺しや、あいつらのやった間宮の里での破壊活動とかをやれって言うのか?!」
「やっぱ言わなくても気づいたか。理子が武偵殺しだってこと」
「ああ、たった今な」

 イ・ウーにこないかと誘われた瞬間に頭の中のありとあらゆる情報が繋がった。それにより理子が武偵殺しだということもわかった。

「そっかー残念だなー。じゃあもう一つ別の質問しようか」
「?」

 俺は首を傾げた。

「???始業式の日、どうして無傷で(・・・)学校に来れたの?」
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