第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第11弾 〜Happening hijack(事件への離陸)〜
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を終えたことに気が付いてセアラさんが声をかけてきた。
「どうですか?」
「電話が繋がらなくなりました」
「じゃあ、情報は……」
「恐らく受信できないでしょう……」
「だったら、あの犯人をどうやって?」
そこだ。
どうやってハイジャック犯を捕まえるか。
そういえば、人数を聞いていなかったな。
「セアラさん、実行犯は何人でしたか?」
「さっきいたのは、アテンダントが1人だったわ」
犯人は1人なのだろう。
だが、それは実行犯というだけであってもう1人いる可能性も視野に入れなければならない。
しかし問題がある。
俺自身がこういう事件とは疎いということだ。
基本的には、地上で戦うことの方が多い。
また、乗り物でのジャックは片手で数えられるほどしか解決していない。
しかも、その事件は全て乗客がいないというものだった。
故に今回の事件は俺が解決出来るのか分からない事件なのだ。
だが、最善を尽くす事をしなければ何もできない。それは今までの経験でよく分かっている。
今やるべきことは???
「すいませんがセアラさん、ここで待っていてもらってもいいですか?」
「何をする気なの?」
セアラさんは深刻そうな面持ちでこちらを向いた。
「犯人の元へ行きます」
そう言った俺は所持している武器を確認する。
ベレッタよし。DEよし。弾倉よし。近接用武装よし。
「そんな、無謀すぎるわ! 犯人の目的もわからないのに」
たしかに無謀かもしれないな。でも、やらなきゃいけないことなんですよ。これは。
「セアラさんの言う通りです。犯人の目的もわからないのに犯人のもとに向かうのは無謀以外の何者でもない。それに加えて、犯人がどんな武器を使うかなどの情報もなく戦況はこちらが圧倒的に不利。でも、何もしないままでいるのは嫌なんですよ。それに???自分はこんなところで終わるわけにはいかないんです」
そういった俺は、最後の武装を探す。
「セアラさん、自分の荷物はどこに?」
少し黙っていたセアラさんは口を開き教えてくれた。
「上のラックの中よ」
言われたところに入っていた荷物の中から2本の刀を取り出した。
その刀を柄の部分を下にして交差するようにブレザーの下に背負った。
「……気をつけてね」
「はい」
そう会話を交わした俺は部屋を出た???
床に点々と灯る誘導灯のみを頼りとして、俺は慎重に1階へと進んでいく。
1階のバーの入口に近づくにつれて銃声がはっきりとしたものへと変わっていく。
中で撃ち合いが行われているのであろう。
すると突然、その銃声が一旦
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